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ウクライナ情勢を理解するために5〜6月に読んだ3冊
3月からずっと続けている。ロシアのウクライナ侵攻は収束する気配が見えない。ウクライナは少しずつ厳しい戦局に追いやられているようにも感じる。自分は何も手助けできていないのではないか?との思いにもかられる。しかし、せめて、思いを馳せ続けたいと考え、読み続けている。ペースは少し落ちているが、これからも読み続けたい。
①「13歳からの地政学」
ロシアによる侵攻は明らかに地政学的理由がある。地政学を平易に学べるかと思って手に取ったが、考え方の論拠となる出典が示されず、物足りなさを感じた。子ども向けに関心を引くような書き方をしようとの工夫はあった。
②「戦争プロパガンダ10の法則」
プーチン大統領の演説や、侵攻後の声明などに驚くほど当てはまる。プロパガンダは近代戦争で生み出されたものだが、そのレトリックは現代においても変わらない。おそらく今後も変わりがない。だからこそ注意が必要だ。
③「140字の戦争」
今回の戦争はハイブリッド戦争だと言われ、その主要な舞台の一つはSNSだ。本書は2014年のクリミア侵攻や、中東パレスチナとイスラエルの紛争などでSNSが果たした役割を詳しく取材している。良書だった。
SNSの戦争は、ナラティブの戦争だ。すなわち、敵対する国同士は、どちらがより国際社会を引きつけ、「かわいそうだと思われるか」あるいは「正当な戦いだと思わせるか」を競う。今回のロシア侵攻も、ロシアは懸命にナラティブを作ろうとしているが、全く成功しているようには見えない。
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