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サクセク街道を信仰できない私たち
私のこれまでの人生の歩みを面白くさせてきたのは、私が本当に小さい頃から抱いていた一つの疑問だ。
それは、お金があり、社会的地位があり、成功していれば“幸せ”だと言えるのか?
という、みんなが一回は考えたことがあるオーソドックスな疑問だ。
私はこの疑問を小学生の頃には持っていたと思う。
ありがたいことに?私の周りにはめちゃくちゃお金持ちで、めちゃめちゃ頭がよく、早慶なんかを出て、結婚もして家庭も持っていて、そしてなお、めちゃめちゃ不幸そうな人たちを間近で見てきた。
だから、頭が良ければいい、良い大学に行けば良い、良い企業に入ってたくさん稼げばいい、みたいな世間の王道にある“サクセス街道”をひた走ることができなかった。
でもこの“サクセク街道”なるものは、ぶっちゃけ戦後〜バブルが弾ける前くらいに信仰されてきたもので、昭和後期〜平成生まれの人間は、もうこの宗教を信じている人は少ないと思う。
幸せの形さえも多様化してしまったこの時代に、だからこのような本は読まれるんだと思う。
私が面白いなと感じたのは、とんねるずの石橋貴明さんのお話。
転機とかチャンスとか、誰でも人生に2〜3回は必ずあると思う。それをつかむのは、とても難しいのも事実です。
芸能界だって、実力1割、運9割だと思うんですよ。
ただ、運をつかむヒントはあるかもしれないと思うんです。たとえば、辛抱です。
そしてこんなことも言います。
芸能界で長く生きている人って、自分をプロデュースできる人だと思うんです。
客観的に、冷静に芸能界の中の自分のポジションをつかんで、次のどこに進むべきか、その方向が見えている。
逆にそれが見えなくなって、ふんぞり返ったりしだすと、もう姿を消さざるを得ない。誰もが売れ始めると勘違いしちゃうんです。
自分たちもそうでした。でも、その勘違いの期間をどれくらい短くできるかです。
なるほどなあ。
“自分が勘違いする期間をどれだけ短くできるか”が大事なのか。
人生がうまくいっている時ほど、どう自分を自戒するかって難しいですよね。
何人もの芸能人がスキャンダルでいなくなるのを見ると、これがいかに難しいのかがわかります。
誰かが言っていましたけれど、一人一人の人生には、それぞれ違う「現世で学ばなくてはいけないこと」があるらしいです。
だから有名である人には有名になることで学ばなければいけないことがあり、無名で私みたいな人間には、そこでしか学べないことがある。
私は最近、私が現世で学ばなければいけないことは一体何なんだろうと考えます。
色々な“成功”を収めた方のお話が聞けて面白かったです。
是非。
Written By あかり
アラサー女