![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92110011/rectangle_large_type_2_4dc12c4a9441d8a414eb52ac63ded37f.png?width=1200)
どんな恋愛にも甘酸っぱい時がある。 そんな気持ちを味わい時におすすめの一冊。
私は恋愛小説が好きだ。
自分の恋愛している時の感情を思い出させてくれるから。
恋愛してない時でも、している気持ちになれる。
このお話はそんな短編集だ。
Closetというセレクトショップに訪れるお客様の恋愛のお話。
一番好きなお話は、可愛くなりたいのは、ひとりぼっちじゃないてこと。
35歳の滝川チヒロが、会社の同僚である26歳の美濃田くんに恋する物語。
恋をして、その彼に刺激を受け、どんどん自分を磨いていくチヒロ。
洋服を買い、彼がジョギングをするという話をしたら、自分も始める。
まるで中学生のような、青春のような恋心。
キレイになりたい。
おしゃれをする楽しさ、恋する気持ちを思い出す。
実らなかった恋にも、ちゃんと実ができている。
大人になるとなにか心の素直な部分が恋愛になると、
素直に表現できなくなってくる。
なにか言い訳をして、目をそらし、傷つくことを恐れて見ないようにする。
傷つくこともあるけど、楽しいことも、幸せなこともいっぱいあるのに。
どうして若い頃のようにただ好きという気持ちに向き合えないのだろう。
いい年下おばさんが何言ってるんだという声が聞こえてくるのが
怖いのだろう。
でも、
夜中に突然会いたくなること。
思い出しただけでくすぐったくなること。
触れているだけで、満たされること。
小さな言葉に、たまらなく傷つくこと。
キスをするたびに、もっとキスをしたいと思うこと。
そんな気持ちはいつまでたってもなくならない。
恋をするとなにも見えなくなって、自分も見えなくなっていく。
訳も分からない世界にぽんと飛び出すような。
世界が違って見えてくるようなそんな自分に酔っているのかもしれない。
でも、そんな自分が好きなのだ。
だから恋愛をやめられないのかもしれない。
Written by なおこ
アラフォー女