大人の純愛とは
今回は
「娚の一生」著 西 炯子
堂園つぐみは、30代半ばで、大手電機メーカーに勤めるOLだ。
会社の長期休暇を利用し、祖母の家にいたが、その最中に祖母が亡くなり、
そのまま祖母の家で過ごすことになる。
そして、そこに祖母の知り合いだと
名乗る海江田 醇が祖母の離れの鍵をもらったと
そこに居ついてします。
かつて、祖母を愛した男の人と恋に落ちていくつぐみ。
「もうこれで誰も好きにならんでもええようになった」
人を好きになるのもしんどい
もうこんな年まで生きてしもうたし
まさかここから先はなにもないやろ
自分にはもうそういう情熱は残ってへんと
君を
大きい声で「好きや」言うてもええ
ずっと一緒におってもええ
好きなだけ
愛してもええ
それほどの喜びか
辛い恋を経験すると、それがかけがえのないものだと思えば思うほど
もう自分は恋ができないんじゃないかと
誰も好きになれないし、
好きになってもらえないんじゃないかと思ってしまう。
大人になればなるほど、年をとればとるほど難しくなっていく。
でも、人はきっと少しづつでも前に進まないと、
気が済まない性質を持ってるから。
どんなに年をとっても、きっと素敵な恋が待っているのかもしれない。
自分が納得できる自分になるために、
毎日なにかもがきながら進んでいるのだ。
いろんな人間関係がありながらも、愛されることの大切さ。
愛することの大切さを理解できる大人の純愛。
そんな物語をぜひ。
Written by なおこ
アラフォー女