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自分自身を信じよと説くエマソンの気高い「自己信頼」

自分自身以外に自分に平穏をもたらすものはない。自分のうちに宿る絶対的な力を信じ、自己を信頼する以外に、自分に平穏をもたらすものはないのである。

何のきっかけでエマソンに興味を持ったのかは忘れた。彼を知っている人は、超越主義だとか自己信頼という言葉で彼を語るんだと思う。実際この本は自己信頼を軸に、情熱的な言葉で人間の原点を深く考察している。

自己信頼―それは自分自身のわがままな生き方を促すのではなく、人生で最も大切なのは、自分自身で自己信頼である。深く自分の価値を自覚し、自分の本質に適った生き方をしよう。神や世間に惑わされず、自分の考えを信じて強く生きよう。そんな考えの結晶だ。

何だか抽象的だし、胡散臭いなあと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私はこの自己信頼の考え方は時代を問わず私たちが持っていたい考え方だと感じて仕方ありません。

特にエマソンーボストンの牧師の家庭に生まれ、牧師として神に仕えたのちに教会を去るー、という彼の経歴を知ると、いかに彼が“自己信頼”の考えを深く実感し大事にしていたかが伺えます。日本人の私たちだとこの宗教・神の存在に疑問を持つことの衝撃は上手くイメージできないかもしれませんが、計り知れない思索の旅だったと思います。

I’m beautiful in my way
私はそのままで美しいの
‘Cause God makes no mistakes
だって神様が間違うはずがないじゃない
I’m on the right track, baby
これが私の正しい生き方なの、ベイビー
I was born this way
私はこんな風に生まれてきたの

『Born This Way』 Lady Gaga

レディーガガさんの『Born this Way』、一度は誰でも聞いたことがある歌なんじゃないかなと思います。

和訳は私好みですみませんが、この曲を聞くとキリスト教ならではの自己肯定感の作り方だなあーと感じてしまいます。笑
日本人の私には、ちょっと馴染み合わない考え方なんです。

私は私のままでいい。だって私を創った神様がミスを犯すはずがない。

この考え方って楽ですが、自分を信じること、好きになること、肯定することってこんな簡単な「モノの見方の変換」で解決するものじゃなくないですか?(この曲はすごく好きなんですよ、、、!否定するつもりは一切ありません、、、!)

自分を愛すること、今の自分にOKを出すこと。

そこに神様の存在って必要なのかな?という純粋な私の問いに、エマソンはこの本を通じて沢山のアンサーを出してくれています。

わたしの本質がもたらす法則以外に、わたしにとって神聖な法則はない。善と悪というものは、今そう呼ばれているだけで、ころころと簡単に変わってしまう。唯一の正しいものは、私の本質に適っているものであり、唯一の不正なものは、私の本質に反するものである。

牧師として神に仕えた彼が、「もしわたしが悪魔の子であるのなら、悪魔に従って生きるつもりだ」とまで言ったのだ。その背景にはこの自分というものの絶対性・神聖さを深く信じていたのだと感じる。

自分に同意している人の育ちの良さ

これは昔読んだ詩の一節だと思う。この言葉がもう何年も自分の胸に引っかかっている。
育ちの良さ、それを生まれや家庭環境ではなく、“自分に同意しているかどうか”でみる詩人の眼が鋭くて好きだ。
自分に同意して生きている人はどれくらいいるだろう。私は1パーセントも同意できていない気がするんだけれど、、、笑

私自身、この人は自分に同意して生きているなと感じた人は人生で1人しか出会っていない。
本当にすごくすごく難しいことなんだと思う。あなたはどれくらい自分に同意して生きていますか?


エマソンが唱えた、自分を信じること。自分の本質を知ること。
人間の真実に迫る言葉に、あなたも是非出会ってほしいです。


Written by あかり

アラサー女


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