雨が降ると切ない気持ちになるのは、私だけ？

この作品は、どれもどこか切なく、人間の心のどうしようもない部分を描いている。

結婚を決めたものの、自分で選んだ椅子の座り心地に
どうしても慣れないおれは、
自分の気持ちに無理矢理頭で納得させようとしていた。

雨のなまえ　　　窪　美澄

結婚を決め、父親になるのにそれを受け入れられない男。
なにか、どの主人公も人間のどうしようもない部分を抱えている。

切ない何とも言えない共感がこの作品にはあるのではないか。
わかってはいるけど、どうしようもできない人間の中の
感情を描いている。

切ない気持ちになる作品だ。

でも、人間にはどうしようもない感情がある世界があるということを
教えてくれているような気がする。

雨が降った時、少し悲しいような切ないような
そんな気持ちが味わえる本。

みなさんは、どんな感想を持ちますか？

Written by　なおこ

アラフォー女

雨のなまえ (光文社文庫)