![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135240261/rectangle_large_type_2_ef61f6295fe6d9710be74e6b29942ce3.png?width=1200)
誰にも届かない声をあなたは聞けますか?
52ヘルツのクジラ
世界で一番孤独だと言われているクジラ。
誰にも届かない歌声を上げ続けているクジラ
今回はあかりさんセレクト
52ヘルツのクジラ 著 町田そのこ
映画化もされた話題作です。
自分の人生を家族に搾取されて生きた女性、貴瑚と、
母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。
孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、物語が始まる。(裏表紙、あらすじ)
通常のくじらは10から39ヘルツという高さで仲間に歌う。
そのため52ヘルツで歌うクジラの声はどの種類のくじらにも届かない。
家庭環境に恵まれず、誰にも声を聴いてもらえなかった二人が出会い、
人生に運命に向き合う作品。
ここで出会った心に残る言葉を紹介。
死ぬまで追い詰めてくるものはもう『恩』とは呼べないんだよ。
それは『呪い』というんだ。
小さな頃は、家族がすべての世界だ。
そこで呪いをかけられてしまうことの怖さ。
無償の愛を受け取れるはずの場所。
愛はいとも簡単に歪んでしまう。
もろく儚いもの。
でも、力強く心強いもの。
第二の人生では、キナコは魂の番と出会うよ。
愛を注ぎ注がれるような、たったひとりの魂の番のようなひとと
きっと出会える。
キナコはしあわせになれる
本当かどうかなんてどうでもいいのだ。
こういう時は、ただ誰かに言ってほしい。
大丈夫だと。
きっと幸せになれると。
それだけで救われる心があるのだ。
人生できっと出会える魂の番。
それは友人なのか、恋人なのか、家族なのか。
そのどれにもあてはまらないのか。
きっといろんな形がある。
とても心に響く作品。
あなたのこころに残った言葉をぜひ聞かせてください。
Written by なおこ
アラフォー女