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恋愛ってしても、しなくてもいいんだ。
私はいつもうまく被害者になれない
恋愛小説はいつも私の恋愛から遠ざかった心を刺激してくれる。
今回あかりが選んだのは、
人気作家さんたちの大人の恋愛小説がたくさん詰まった
「二週目の恋」
私が心惹かれた作品は
「最悪よりは平凡」 著 島本理生
死ぬまでにあと何人と何回セックスをするのだろう、と思う。
あと何回恋愛、という言葉がでなかったのは、
石田君との関係がすでに終わっていることを経験で知っているからだ。
主人公 魔美はとびきり可愛いわけではないがモテる女だ。
魔美という名前のせいなのか、うまく人との距離感がつかめない37歳だ。
顔から下がお前は魔美だと言われて妙に自分でも納得してしまう。
人生になんとなくあきらめを匂わせながら、
でもどこかで諦めたくないという芯の強さを感じる。
37歳という、同じ歳。
共感するところももちろんある。
羨ましいと思うところも(笑)
ある程度の人生経験を積んで、なんとなくわかる。
わかってしまうからこそ、余計な傷はつかなくなる。
でも、馬鹿なこともやってしまいたくなる。
そんな年齢ではないかと私は個人的に思う。
自分のチューニングが初めてしっくりきたように思えた。
それは想像していたよりも怖いものではなかった。
むしろ清々しさを覚えた。
短編なのでさくっと読めるのもおすすめだ。
恋愛中の人も恋愛から遠ざかっている人も、
なにか共感できる作品があるはずだ。
きっと。
共感できなくても、いい。できてもいい。
恋愛って自由。
恋愛は、しても、見ても、感じても、しなくてもいいのだ。
人生を面白くしてくれるスパイス。
そのくらいに思っているくらいが、
ちょうどいい。
Written by なおこ
アラフォー女