小説紹介⑦✎𓂃金木犀とメテオラ
▶︎私が思うよりもずっと、私に奇跡は起こり得る
#金木犀とメテオラ #安壇美緒 #集英社
不本意にも北海道の奥地に新設された全寮制中高一貫女子校へ進学した優等生の宮田。この学校で自分のプライドを逆撫でする才色兼備の奥沢と出会い、猛烈なコンプレックスを感じながらも自分の過去と傷と向き合っていく物語です。
コンプレックスを刺激される存在っていますよねぇ誰にでも(笑)
私もそれこそ学生時代、もっと言うと宮田や奥沢と同じ中学高校時代って1番それを感じていたかも知れないです。当時はただ「羨ましい」とか「ずるい」なんて感情だった気もします🙃
この本でもそうですが人には人の闇とか傷ってあるものだけれど、それは外から見ていると一見分からないことの方が多いと思います。
宮田には宮田の、奥沢には奥沢の闇や傷があるけれどお互いそれを知らずに「羨ましい」「ずるい」「なんであの子だけ」みたいな気持ちが膨れ上がって自分でも制御できなくなってしまうんですよね。
それでも、もがいて苦しんで前に進んでいくこの子たちの生き様を私は美しいと感じました。
学生の方はもちろん、大人になってから読んでもすごく勇気づけられる作品だったので、みなさんぜひ一度読んでみてください!