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ドラマのレビュー_141_ポイズンドーター・ホーリーマザー

「毒親」のせいって言うより、「誰か」の「せい(ため)」の話だよね。主人公は自分の過去や経験は自分のモノとしてどうであれ昇華させたいのに、それをさせてくれない人(毒親)に対して怒りを抱えている。だとすると毒親はテーマじゃなくてモチーフで、共感を稼ぎやすいこれをモチーフにして「生き方≒ 育て方について」を語る。いや、シンプルにシナリオパワーが強い! 作中の出来事として主人公は親を失ったときに、毒親によって妨げられていたそれら自身の経験を贖罪などとして糧とできるって盲目的に信じてしまっていて、ただなんでも人の「せい」にして生きてきた人がそんなの出来るわけないよね。子どもにある理由のない万能感と同じだよね、っていうオチ、辛辣過ぎる。また主演に足立梨花っていう低好感度女優を上手くキャスティングしてて面白い。残りの章は書くと長くなるので割愛。

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このままどこか
大好きなものを一生懸命バイアスをかけずに評価しているつもりです。 同じようなことを思って笑って貰えたら怒って貰えたら嬉しいです。

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