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ドラマのレビュー_158_地面師たち

かなり良かった。ただこれ本当に申し訳ないんだけどこれアントニー必要か? 結構評価されてる空気感じたんだけど、これアントニーをしっかり見たことあるかって点で差が出るのかも。はっきり言って明らかに芝居レベルは下の中で、本人役だからなんとかなってるものの、見てて苦痛まである。(瀧にも同じことが言えるんだけど、まだ瀧はマシな上、瀧の役には瀧である必要があることが多い)。じゃあ何が良かったかって言ったら「卓球の劇伴」と「山本耕史のバカさ加減」と「豊川悦治のキャラ」、この3点が良かったと思う。結局は実在の事件で結末がどうなるかは知っていることから「どう描くか」が試されていて、山本耕史のピエロ加減が見ていてニヤニヤしてしまうところに加え、豊川悦司の異常さを盛り上げることで「所詮は実在事件」っていうことへの安心感を跳ね返すスリリングな作りになっている。この辺りが見事に作られてバランスがとられており、視聴者がニヤニヤしてるのか怖いのか空気に浸ってるのかわからなくなっていて、この面白さにつながっているんだと思う。

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このままどこか
大好きなものを一生懸命バイアスをかけずに評価しているつもりです。 同じようなことを思って笑って貰えたら怒って貰えたら嬉しいです。

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