大手監査法人が積極採用!いま注目の「ESG」とは?
大手監査法人の求人を見ていると、ESG関連業務が増えているのがわかる。
この「ESG」について解説。
「ESG」とは?
「ESG」は、企業経営において重要視される3要素の頭文字をとった概念。
Environment(環境)
Social(社会)
Governance(企業統治)
大手監査法人が「ESG」を積極採用する理由
大手監査法人は「ESG」を積極的に採用している。
なぜ「ESG」を採用しているのか理由は以下の3つ。
VUCA時代への対応:現代は、変動性・不確実性・複雑性・曖昧性が高まっている。「ESG」は企業のリスク管理・持続可能性向上に寄与する。
SDGsの浸透:持続可能な開発目標(SDGs)が普及した。「ESG」への取り組みが、企業の社会的責任として重要視されている。
ESG投資の活性化:「ESG」を重視する企業は投資先として人気となっている。特に、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的である。
大手監査法人が提供するESGサービス
大手監査法人は、「ESG」を単なるトレンドではなく、企業の長期的な価値創造と持続可能性に不可欠な要素として捉えている。
そのため、自社のESG対応を強化するとともに、クライアント企業のESG経営を支援する取り組みを積極的に展開している。
大手監査法人が提供するESGサービスは、以下のようなものがある。
ESG情報の保証:企業のESG報告書や非財務情報の信頼性を高めるための第三者保証。
ESG戦略コンサルティング:企業のESG戦略策定や実施をサポート。
ESGリスク評価:気候変動リスクなど、ESG関連リスクの特定と評価。
ESG報告支援:ESG情報開示のフレームワーク選択や報告書作成の支援。
ESG関連の監査手法開発:ESG要素を考慮した新しい監査アプローチの開発と適用。
大手監査法人のESG求人
大手監査法人のESG求人はどのようなものか。
ESG求人の概要
ESG求人は、ESGコンサルタント や ESG保証業務従事者 というポジションで募集している。
ポテンシャル採用として、未経験であっても採用。
東京での募集がメインだが、名古屋、大阪などの主要都市でも募集をしている。
ESG関連業務の内容
ESG関連業務には、以下のような内容が含まれる。
ESG指標/ CDPの評価向上支援
ESG情報の第三者保証業務
環境安全監査
開示フレームワークの適用・対応高度化支援
サステナビリティ戦略/計画立案支援
CSR調達/人権DD関連支援
サステナブルファイナンス支援
ESG要素を組み入れた経営管理体制の構築支援
ESG関連業務で求められる資格・経験
ESG関連業務で求められるのは、以下のような資格や経験である。
1.必須要件
大学院または四年制大学卒以上
大手企業、金融機関、公的機関、コンサルティング会社での業務経験
2.歓迎される経験・資格
環境/社会系学部卒または修士課程修了
経営企画、経理財務、内部監査部門での業務経験
コンサルティング業務の経験
監査法人における監査業務経験
公認会計士、USCPAの資格
ビジネスレベルの英語力
ESG求人の例
ESG求人の例として、あずさ監査法人(KPMG)のサステナビリティ・ESGコンサルタントの求人を紹介する。
1.業務内容
2.応募条件
大手監査法人の「ESG」でUSCPAは歓迎?
あずさ監査法人の求人を見てもわかる通り、大手監査法人のESG関連業務に関しては、歓迎される資格としてUSCPAが挙げられている。
また、ビジネスレベルの英語力も歓迎される。
たとえば、AB Career Associatesサイトで、USCPAが活かせるキャリアとして BIG4監査法人 ESG領域アドバイザリーに転職なさった方が紹介されている。
「ESG」領域はいま注目されており、USCPAにとって、今後のキャリアの選択肢の1つとして検討の余地がある。
USCPAについては、どこの著書『USCPAになりたいと思ったら読む本』を参考にしていただけると嬉しい。
具体的にUSCPAになる方法としては、USCPAは受験資格(単位)を満たすためにUSCPA予備校のサポートが必要となる。
「USCPAどこのブログ」のUSCPA予備校比較を参考にしていただきたい。
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