夏の思い出
関東は今日梅雨明けしたそうですね☀
グズグズした灰色の空よりは、カンカン照りでも青い空で暑いほうが全然良いかな☺️
夏といえば子供の頃地元のお祭りに行くのが楽しみでした
歩行者天国になり、昼間はお神輿や山車が大通りを練り歩きます
うちの家は母親が自営業だったので、サラリーマンの父と姉と私の3人でよく出掛ける機会が多かったです
ある年も父と三人で夏祭りの時期の歩行者天国をブラブラしていました
道には両側に露店がたくさん出ていました
綿あめ、イカ焼き、焼きそば、射的…
そんな中、道路の真ん中で黒いでっかいカセットレコーダーの周りに人だかりがありました
アレはなんだ?!
目立ちたがりだった私はその演物に興味津々でした
「お父さん、私あれやってきてもいい?」
そう言って私は父と姉を置いてカセットレコーダーの人だかりに駆け寄りました
オジサンに50円を手渡すと、代わりに私に1つ黒い糸の塊を手渡してくれました
そしておじさんはカセットテープをオンしました
♫テー、テッテレッテー♫
♫テレッテレッテー、テッテーレッテー♫
♫テレッテレッテ♫
リズミカルな音と共に、私は数人の見知らぬ人たちとカセットテープの周りを回りだしました
ヒゲと手振りをつけながら…
あれです、ドリフの志村けんのヒゲダンスです
おじさんが私に手渡した黒い毛の塊は両面テープ付きのヒゲだったんです
私はカセットテープの周りを手振りをつけながら何周したか覚えてません
1つ覚えているのは、何の達成感も満足も無かったのを覚えています
全く手応えの無いダンス…
それでも曲が終わるまではその輪から外れることは出来ません
子供ながらに羞恥心を感じたのを覚えています
……何周かすると曲が止まり、その場でヒゲをポケットにしまい、遠巻きに立っていた父と姉のところに小走りに戻って、何事も無かったかのようにまた歩行者天国を歩いていきました
今考えれば何という子供騙しでしょう!
でもそれ位ドリフターズの人気が凄かったという事です
思えば、子供の頃は携帯電話も、CDも、
ましてやパソコンなんてありませんでした
電車だって、今もそうですが田舎は1時間に2本しか来ません!
何というか時間の流れもゆったりしてて、それはそれで長閑な贅沢な時間が流れていたなーと思います
そして家に帰れば帰ったで、歩行者天国で踊っていたロカビリー兄ちゃんたちの踊りを真似して踊っていた、そんな幼少期の私の夏の思い出でした