希望の見つけ方(74):一日一番
よけいなことを
考えない
あしたのことではなく
きのうのことでもなく
きょういちばん
たいせつなことに
集中する
今年もさらさらと時間が過ぎて、もう来月は年の瀬です。年を重ねるほど、時間は加速度をつけて流れていくよう。大相撲実況放送のテレビの解説でこんなことを聞きました。「力士はよけいなことを考えないで、一日一番の勝負に徹することが大事です」。角界一の名指導者と言われる、元横綱旭富士の伊勢ケ浜親方の言葉です。
でも、よけいなことを考えてしまうのが人の常。またダメかも、とか、もう時間がない、とか…。そこで私たちにとっての「一日一番」です。あせらない、怠らない、今日のささやかな一歩に集中する。そう思うのです。
ところで日本の伝統武道相撲で使われる言葉は、私たちの生活にも使われます。たとえば、「いなす」。いやなヤツをかるくいなして事なきを得た、なんて言います。この「いなす」は相撲で体をかわして相手をよろめかせることから来ています。また「勇み足」。相撲では相手を土俵際に追いつめたのに、勢いあまって足を土俵の外に踏み出してしまって負けること。それをたとえば「キミのあの行動は勇み足だったね」というと調子にのりすぎて失敗したときなどに使います。
さて私にとっての一日一番は、午前中の時間帯です。午前中にピークを持ってくるようにしているのです。午前中を忙しくする。朝ご飯は、妻の分も含めて私が作ります。そして食事の前に仏壇の前で二人で手を合わせて読経。食事後はNHKの朝ドラを15分を見てから、仕事にかかります。立てた目標に沿って原稿を書いたり、新しい企画を考えたり…。するとどうでしょう、昼はあっという間に訪れます。
一日一番は集中力をつけるためのキーワードです。人の集中力は、長い時間継続するものではありません。私の妻は15年間、公文式教室の先生をやっていました。そのとき聞いたところによると、公文では子どもの集中力は15分~20分程度で作ったシステムであるとか。算数なり国語なりの問題を短時間集中して解けるようにしている。先生から大きな丸をもらって「やった~!」という達成感を得るようにできています。
私自身もあれやこれやと気が散りやすい性格。一日一番、一日一番と口で何度か唱えることによって、なんとか立てた目標を忘れずに取りかかれます。
◎カイゼンひとくち英語
Continue to take small but steady steps!
ささやかなでいい、確かな一歩を歩み続けよう。
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