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希望の見つけ方(41)好スタート

朝起きて朝一番、
窓をいっぱいに開けて
大きく深呼吸をすれば
 
今日という日の好スタートだ
 
朝出社して朝一番、
明るい声で
「おはようございます!」
 
今日の仕事の好スタートだ
 
私の家のすぐハス向かいに、Sさん夫婦が暮らしています。ご主人は何ヶ月か前に転倒して骨折しまい、車椅子に乗っていました。ところがある朝、犬の散歩に外に出たら、夫婦でなんと、玄関前に二人揃って立っているのです。リハビリ施設の車を待っているようでした。
 
私「おはようございます!」。
奥さん「ようやく車椅子がいらなくなったのよ」。
私「それはほんとうに良かったですね」。
二人とも、にこにこしています。まるで、ひと山超えてきたかのような爽やかな笑顔。「朝からいいニュースをありがとう」と散歩を続けました。一日の好スタートが切れた出来事でした。
 
好スタートといえば映画があります。私は映画ファンで特に洋画をよく観ます。これはオモシロイそう!を判断するには、まずは出だしです。物語のスタートにドキドキするようだったら、だいたいにおいてその作品は通してオモシロイ。たとえばホラー映画の古典に「ジョーズ」があります。冒頭夜の海に、女性が泳いでいるシーンが出てきます。そしてあの、ズンズンズンという不気味な音。なんだ、何が始まるんだ!と観客の恐怖心を掻き立てます。映画もスタートが肝心なのです。
 
私はまた年に何回か、落語を聞きに行きます。落語という古典芸能もまた、好スタートを切ることを重要視しています。「枕」のことです。本題に入る前の、会場をほぐすためのちょっとしたお話を指します。高座に登場した噺家は、観客に対する感謝の意や自己紹介、もしくは時節や時事に軽く触れます。そんなことをしながら観客の様子を確かめているのです。名人と呼ばれる落語家は、枕が実に自然で、いつの間にか本題へと観客を引き込んでいきます。
 
今回で41回目になるこのnoteの「希望の見つけ方」シリーズでは、記事のタイトルに続いて、ちょっと長めのサブタイトルを添えています。私はこれをビジネスポエムと呼んでいます。以前、現場コンサルタントとして、どうしたら日常の仕事に忙しい彼らに届くメッセージを届けられるか苦心していました。その結果、行き着いたのが詩の形だったのです。「リーダーに贈る詩(うた)」など詩集も出版しました。ビジネスポエムは私自身の仕事の、好スタートに欠かせないものとなりました。
 
 
◎カイゼンひとくち英語
Get your day off to a good start!
一日の好スタートを切ろう!
 

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