糞訳:太陽の下、歩道のど真ん中 C.ブコウスキー

俺は最近街の中で、でかい荷物を持って歩く老人をずっと見ていた。
彼らは杖を使って歩いていた。
荷物を背中に縛り付け、通りを上から下へと歩いていた。
俺はその姿をじっと見ていた。

もし、彼がその荷物を投げ捨てるんなら、彼にはチャンスがあったのだが。
チャンスなんて滅多にない、いまがその機会なのだが・・・。

そして、老人は東ハリウッド地区に足を踏み込んだ。
奴等は老人に乾いた骨をあげる気はない。
老人はその荷物と一緒に道に迷った。

太陽の下、歩道のど真ん中で。

全知全能の神、老人、俺はその時バックを捨てろと考えたが‥‥
そのあと、俺は老人を気にもせず車を運転し続けた。

老人を最後にみたとき、彼は歩いては居なかった
北ブロンソン地区、午前10時半。気温が高い‥‥暑い。
彼は小さな棚に腰を降ろし折れ曲がった格好で荷物を背負っていた。

俺は車のスピードをゆっくりと落として老人近づき、彼の顔を覗き見た。
俺の人生でそんな顔をしている奴は1人か2人は見たことがある。

車のスピードを上げ、ラジオを付けて老人から離れて行く。
その姿は過去の記憶に過ぎない、そしてもう老人とあうことは無い・・・。

『on the sidewalk and in the sun』 〜THE PLEASURES OF DAMNED

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