糞訳:電話 C・ブコウスキー
電話のベルはあんたに何をもたらす?
自分の時間をどうしたらいいか分からない奴ら、
はるか遠くから、この暴力によってあんたは苦痛を受けることになる。
(ただし奴らは現実、近くの同じ部屋なんかにあんたがいるよりは、あんたが
どっかで無駄なことをしていることを好んでいるんだよ)。
電話なんて非常時だけあれば事足りるものさ。
しかし、これは災難だな。
俺は電話のベルの音を好きになったことは一度もないんだけど。
”ハロー”
俺は用心深く応える
”デライトです”
既に奴らは愚かな侵略に憧れを感じている。
つまり、奴らはサイコ状態の飛べない蚤野郎同然。
”はい、それで何?”
”ええっ、今夜街にいて、思ったんだが・・・・”
”デライト聞いてくれ、俺は縛られているんだ、動けない”
”ああ、じゃあ別の機会でも”
”いや、ちょっと違うんだ”
俺たちには、かなりの夜の時間が与えられている、
お互いのくだらない夜の時間は、人生に置いての重大な違反行為だろ!
他に、訪問者によっては後味の悪さが2、3日継続したりすることがある。
しかし、俺はきっぱり”NO”と言う方法をついに見つけた。
心配ご無用。
いいかい!
奴らは単に別の電話番号にダイヤルする。
それはもしかして、あなたのも電話番号かもしれない。
”こんにちは”、とあなたは言い、奴らもそう言う。
”ドワイトですが”
そうすると、あなたは親切な理解の魂(かたまり)になってしまうのだよ!
『 The Last Night of the Earth Poems 〜telephone』より 2021.8.8