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【読書日記⑧】一生使える「勝ちメンタル」のつくり方(著者: 宋世羅/青春出版社)
<ちょっと長めのきっかけ>
著者である宋世羅さんは、元々野村證券にいらっしゃった方で、Youtuberとしても活躍されています
私も金融業界に属しており、野村證券に勤めている知り合いが何人かいます。年齢が近いこともあり、「宋世羅さんって知ってる?」と興味本位で聞いたことがあります
結果は「あんな奴大したことない」「大した数字もあげれなかったくせに」という否定的な反応でした。つまり、バリバリに意識しているのです。
何が彼らを焦らせるのだろうか、と思って読んだ本です
<これいいな、と思った観点>
耐える力より、考える力を磨け
自分の「5つの合わせ技」で勝負する。著者は、営業マンとして圧倒的な成績を上げたわけではないが、「営業論」、「保険」、「話芸」、「ドブ板経験」、「証券」、この5つのポジションでYoutuberとして勝負した。(お前は野村でたかだか4年しかやっていないじゃないか!俺はこの業界で数十年だぞ、という批判→「一般の人向けのライフプランの知識はありますか?」と切り返すイメージ)。都合よく自分のジャンルに持ち込んで、自尊心を保つ。それは自分を守るため
いつも心に長澤まさみを持つ。女子100人から嫌われても、長澤まさみから「私にはあなたの格好よさがわかる」と言われたらどうか。「誰に格好いいと言ってもらいたいか」という軸を持とう
周囲の目が気になるときは、自分との戦いにのめりこむ。試合直前のボクサーに対して、「小学生のとき、同級生のヒロシ君がお前のこと嫌いって言っていたぞ」と言われたところで、「黙れ」としか思わない
「しんどいときほど、足を動かせ」はよくない。何をやってもうまくいかない、悪い流れのときは必ずある。そんな状態でお客様のところにいけば、さらにえぐい商談になる。待つしかない
「置かれた場所で咲く」のは安易な生き方になってしまう。例えば、エンジニアを希望していたときに、遠方で営業をやれと言われたときどうすべきか。自分は営業が向いているのか、それともエンジニアという夢にこだわるべきか。仮にそうであれば、どう軌道修正していくか。それが今の会社で可能なのか。とことんまで考え抜く必要がある。相当しんどいことなので、言われたとおり営業をすることを「賢い」ととらえる向きもあるが、自分のことをそれくらい考えたほうがよい
目標設定のための「リスト」は危ない。理由は三つ①明確な因果関係がない。目標を立てて頑張って行動すれば、それに比例して成果が上がるわけではない②リスト消化が目的となって、思考がおろそかになる。考えることを怠けてしまう。③面白くない。面白くないことは続かない
お願いの仕方にはセンスがある。言葉の問題ではなく、「潔さ」があるかどうか。「実はラーメン屋をオープンすることになって~、忙しいと思うんだけど~、来てくれたら嬉しいっちゃ嬉しいかな~」というのは、相手をおもんばかっているようで、ベクトルは自分を向いていて、傷つかないように予防線を張っているだけ。「ラーメン屋を開くから来てくれ!お前が来てくれたら、めっちゃ嬉しい!」これはプラスのイメージを伝える。逃げを作っていないから
「お金は後からついてくる」というのは、マネタイズから逃げているのと同じ。そうなってしまう理由は2つ。①お金を求めることに負の固定観念がある②マネタイズの実感がない。会社で決まった仕事をして、給料をもらうという生活に慣れすぎて、自分で粗利を稼ぐイメージがない
知識やノウハウより、エピソードに価値がある。Youtubeの動画は、エピソードを記憶から引っ張り出し、そこからテーマを決めている
<類書>
ヨイショする営業マンは全員アホ(飛鳥新社)
著者のデビュー作であり、営業の話が中心です。こちらの本はこちらの本で面白いんですが、私は今回紹介した本のほうが、汎用性が高いかなと思ってチョイスさせていただきました
<一言感想>
活躍したければ、能力の絶対値を上げることも大事ですが、自分が輝ける場所をいかに上手く見つけられるか、がより大事なんだろうなぁと思います
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