<加工でんぷんとは>
数えきれないほどの種類がある #加工でんぷん は、天然のデンプンに化学薬品を色々混ぜて製造した合成の添加物です。
食品に粘りをだしたりさらさらにしたりする添加物です。
うどんやラーメン、パンやケーキなど、身近な様々なものに使われています。
#加工でん粉 の原材料は、とうもろこしや馬鈴薯、米、さつまいも、小麦などです。
ただ、日本に出回る(単なる)でんぷんのほとんどが、輸入トウモロコシが原材料となる #コーンスターチ です。
<コーンスターチと加工でんぷん>
原材料が輸入トウモロコシからなる #加工デンプン は、コーンスターチの前段階(乾燥させない)で、化学物質を反応させて加工デンプンにします。
<加工デンプンには食品扱いと添加物扱いの二種類がある>
従来から加工デンプンは食品の扱いでした。
しかし、2008年10月に下記11品目の加工デンプンを #食品添加物 として扱うことにしました。
(12品目のデンプングリコール酸ナトリウムは、昭和30年代末頃に食品添加物として指定済み)
この11品目の加工デンプンを食品添加物として扱うことにしました。
これらを使用した場合、どれを使おうと「加工デンプン」と表示されます。
そして、この食品添加物としての加工デンプンは、用途名を併記しなければなりません。
(上の画像の増粘剤(加工でん粉)のように)
ですが、製造用剤などで使われる場合は単に「加工でんぷん」とだけの表示になります。(詳細は後述)
これらの加工でんぷんの中には、発がん性や生殖毒性に関して試験データがなく、不安な部分もあるそうです。
<食品から食品添加物になった経緯>
そもそも加工でんぷんは食品扱いでした。
ところが、上記の11品目の加工デンプンに関しては、海外では以前から添加物扱いでした。
そこで、日本もそれに合わせて食品添加物扱いにした経緯があります。
つまり、これら11品目以外の加工でんぷんに関しては、今もなお食品の扱いのままです。
幼児のレトルトのご飯では、日本ベビーフード協議会が5種類の加工デンプンの使用と合計5%以下という自主規制を行っています。
(自主規制を行うということは、安全性に問題があると証明しているような気がしますね)
<加工デンプンは何が問題?>
私たちは加工デンプンが裏の表示に書かれていても、特段何の迷いもなく選んで食べていますね。
デンプンにはアミロースとアミロペクチンがありますが、分子構造が違います。
またデンプンの種類としても、馬鈴薯デンプンやトウモロコシデンプン、小麦デンプンなどいろいろありますが、これらも分子構造が違います。
これらのデンプンに化学物質を結合させて加工デンプンを作ります。
出来上がりの加工デンプンの形はそれぞれ違うことになります。
当然安全性も違ってきて、これらの点を踏まえた安全性試験はされていない現状です。
また、これらのデンプンにはデンプン以外にもタンパク質などが存在します。
このタンパク質も化学物質と結合しますが、その安全性も未検討です。
食物繊維であるセルロースも、タンパク質と同様のことが言えます。
<品質の問題>
法令で決まっていません。
不純物がいくら入っていても規制なしです。
<注意すべき種類 ヒドロキシプロピルデンプン>
ヒドロキシプロピルデンプンは、酸化プロピレンと化学反応をさせて作ります。
この酸化プロピレンに発がん性が認められています。
EUでは、ヒドロキシプロピルデンプンは、乳幼児むけの食品への添加を禁止しています。
<加工デンプンの表示>
加工デンプンは一括表示の添加物ではありません。
しかし、加工デンプンを色々使用しても何種類も混ぜて使用しても表示は加工デンプンのみなので、一括表示のようなものです。
ただ、乳化剤として使用した場合は加工デンプンの表示をしなくてよいのです。
また、増粘剤や安定剤などとして使用する場合は、用途名を併記しなくてはなりません。
上記の画像でいうと、増粘剤(加工デンプン)です。
ちなみに一個目の加工デンプンは、何が何種類使われているかはわかりません。
増粘剤(加工デンプン)とはまた違う意図で使われているということになります。
ここに食品扱いの加工でんぷんも存在するのでとてもややこしいですね。
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