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結論、初期のナトリウム制限はほどほどに

心不全の初期に、アピナックというお薬を処方されることがありますが、これはACE阻害剤といって、レニン・アンジオテンシン系(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系による血圧上昇)を阻害(アンジオテンシンⅠからアンジオテンシンⅡへの変換を阻害)することにより、血圧を下げるお薬です。

実はこのとき、食事中のナトリウムを極端に制限してしまうと、体がナトリウム不足を感知して「ナトリウムが足りないから、アルドステロンを出して腎臓でナトリウムを再吸収しよう」とするので、お薬の作用と反対のことがおきます。

せっかく薬で血圧を下げようとしているのに、体の中では薬の作用と反対の出来事が起こるのです。

なので、心不全初期でACE阻害剤の投薬時は、ナトリウムの制限の度合いは適正に行う必要があります。
獣医師の指導の量を守るようにしましょう。


制限すればするほど正義、ではありませんし、
過剰に与えるのもよくありません。


また、血圧を上げるのは塩分だけではありません。

食品の種類によって、血圧が上がりやすい食材もあるので、食材選択にも注意しなければなりません。


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