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メンタルに不調をきたし、病んでしまったときのこと

隠すようなことでもないし、noteでも散々書いて来たのだけど、僕は過去にメンタルを病んでしまったことがある。

自己啓発本に溺れながらも、世間的に役に立つスキルだったり人脈を駆使する機会なんてなくて、それでも自己啓発本が僕に勇気を与え続けるものだから勘違いして。

20代後半は結婚もしたからなのか、意味のわからない全能感みたいなものが自分を支配していた時期でもあって、そこから抜け出すのに30代の前半を使ってる印象。

その人生の回復期において、僕はメンタル的な不調をきたしてしまった。

慣習的になりつつあった「背伸びをし続ければ、それらしくなる」と自分に言い聞かせていたからなのだけど、それは勘違いだって気づき始めている時期でもあり、だからこそ余計にシンドくなってた。

子どもとの生活が始まってる中で自分の伸び代を作り、伸ばすのには子どもとの生活に適応している必要があったのに、それができていなかった。

重苦しい日々のはじまり

とにかく当時の僕はどこにいても追い詰められており、追い詰められるのは仕方がないことなのだと諦めてもいた。だけど、同時に苦しさを共有してくれる存在を探していたし、それを紛らわせてくれるのが何かを必死に探してた。

今となっては懐かしいなぁ、と思ってしまえるほどに何の問題もなく生活をできているし、どうすればいいのかってのを経験則ではあるものの把握しているから制御できている。

抱いてしまう圧倒的な疎外感と無力感、そして絶望感。目が覚めるたびに押しつぶされそうになる重力感。視点があっているのだけど、そこに何かを見ているわけではなく、思考した内容が真っ白に塗り替えられていく忘却感。

これらを経験した僕だから書けると思い、筆を進める。ただ、これは僕がやって来た中で「僕に」効果があったと自覚しているだけであり、必ずしも全ての人に効果があるわけではないと思うので、悪しからず。

それに加え、僕がここに書こうとしているのは具体的な方法や行動ではなく、概念的なものに止める。

僕の向きあい方

何よりも自分がメンタルを病んでしまった状況を受け止めること。メンタルを病んでしまった、診断がついてしまった、とショックを受ける人も少なくはないと思うし、自分自身もそうだった。

そりゃ、症状を自覚し、心療内科や精神科を受診するのだから、それなりの診断がつくのは既定路線なわけだけど、それにしても自分がメンタル面で不調をきたすような事態に陥ってしまったのか...と呆然としてしまう。

過去の経験から

僕は過去に母親がメンタルを病んでしまっていて、それに付き合って来た時期があるため、家族がどんな表情になるのか、パートナーがどんな苦労をしているのか、子どもがどんな表情や感情を抱くのかを実体験として把握していた。

把握はしていたが、実際に自分に診断が下り、それをパートナーがどう受け止めるのかはハッキリ言ってわからないし、想像の域を出ない。

もちろん、僕と生活を共にしてくれてる妻だって、「どうしていいのかわからない」とハッキリ伝えてくれたし、その伝えてきてくれる過程で、彼女が合間を縫って病気のことや周囲の人間の態度について真剣に調べてくれていたのはわかっていたから、「じゃ、どうしていこうか」と二人で考えはじめることができたと思ってる。

受け止めること

当人である僕もそうだが、周りの人間も含めて受け止めることができるかどうか、その時期がいつなのかは、それぞれの事情が決めるのだが、メンタルに不調をきたしていること、そこに診断がついたこと、本人の病状や状態を含めて“受け止めること”が必要だ。

いくら否定したところで、現実として当人がメンタルを患ってしまってることは変わらない。もちろん、受け止めるまでに気持ちの整理がつかなかったり、動揺が出てしまうのは無理もない。

無理もないのだが、いつまでも否定をしていては、本人の病状も快方には向かいづらい。不思議なことに、当人が否定すればするほど、周囲の人間が否定すればするほどに病状は悪化する。

いや、不思議なことではない。認められない(受け止めきれない)からこそ、成ってしまっているのがメンタルの不調だ。

受け止めること、受け止め切ること。

上で書いた疎外感や無力感、重力感や絶望感に忘却感も否定することなく認識し、受け止める。それが唯一で無二のメンタル面不調との付き合い方だろうと思う。

それがメンタルを快方に向かわせるための必要条件だと僕は経験者として断言したい。

本人も、周囲も、否定することなく、受け止める。

アドバイスになっているかどうかはわからないけど、一人の罹患者としての経験が誰かの役に立つことを願って。

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#スポみら (元 #スポーツの未来に僕たちができること )オーガナイザー。 第一弾、新潟経営大学イベントの資金調達を目的に行ったクラウドファンディングは3サイトで募集し、すべて目標達成(総合達成率140%)#新潟 を #許容度の高い エリアにすべく活動中。現在は会社員をしているものの...

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ゑんどう ≒ 遠藤 涼介
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