さみしいから泣くけど我慢する
連休が明け、平常通りの生活に引き戻されたのは我が家だけにとどまらず、日本中の10連休を謳歌したのかしなかったのかは別として、少なくとも保育園や学校へ通っている子どもたちは行かなかったわけで。
その対象に我が家もバッチリと入っており、我が家の子どもたちは新しい保育園へ転園し、1ヶ月が経過した後に訪れたちょっとした休み期間に突入。ぼくはスケジュールに何の変化もなく、通常通りの勤務であり、通常通りの休みでしかなかったため、子どもたちと同じく連休を過ごすことになった妻である母親が多くの面倒を見てくれてました。
正直に言えば、世間的には大いに盛り上がり、大きな休暇を得ることができている風潮とは裏腹に、ぼくは家族に対して何も提供できない存在となってしまい、大いに気持ちが凹んでいます。
そんなGW最終日に、ぼくは「仕事をしている暇なんかないんだよ!」とツイッターで思いの丈をぶつけてしまったのですが、割と真剣に考えていて、いま、生きている中で最も重要な課題だとして認識しています。
ほんと、冗談ではなく真面目に、大いに真面目に考えてこのツイートをした次第だから、本当にこれが悩ましくて、苦しくて、切ない、ぼくの人生における最大の課題。
過去には『子どもが生きがい』みたいな発言や発信を見るたびに、嘘臭さと同時に、呪いをかけるような態度に対して嫌悪感すら抱いて、自分の人生なのだから、『子どもに対して生きがいを感じるのはどうなのだ』なんて考えていたぼくですが、立場として子どもたちと共に生活できるようになったことで、考えを改めるどころの話ではなくなってしまいました。
なにせ、彼らがぼくのことを父親として頼り、求めてくれる時期が限られているわけで、そのタイムリミットまでの時間は自我が芽生え、コミュニケーションが取れるようになってから、精神的な意味で親元を離れていくのに、15年、下手をしたら10年程度。
その時間を彼らとの時間を最優先にできない、することのできない現状に対し、自分を呪うのと同時に悔しくも感じます。
だから、彼らが祖父母や母親と共に何処かへ出かけた様子を写真や動画などで共有をしてもらおうものなら、体がクネクネしてしまうほどにもどかしい気持ちと、その瞬間に立ち会えなかった悔しさが混同した複雑な感情を抱くことに。
今回のGW期間中も、彼らは母親と共に祖父母のいる田舎町へ何泊かしたのですが、楽しかったのでしょう。ホクホクした顔で帰ってきたのを覚えていますし、帰ってきた瞬間に長男と次男がぼくに向かって走り寄ってくる様子は、彼らのホクホクした顔以上に、ぼくがホクホクした顔になったのは言うまでもありません。
そして、GW明け初日の登園日。
ぼくも妻も、言うても生活費を手に入れるためには彼らとの時間を代償にして仕事をしなければなりません。それに合わせて、彼らも保育園への登園をするわけです。
長男はすでに何回か経験をしたことがあるからなのか、さほど動じている雰囲気もなく、そそくさと登園をしてくれました。
三男は再び、保育園へ通い始めた当初のような恐々とした様子で泣きながら恨めしそうにぼくを見つめており、「すまん!」と切り捨てながら部屋を出ようとした際に、玄関から大きな泣き声が園内に響き渡っていることに気づきました。
じ、次男じゃないか。我が家の次男がNHKの歌番組で子どもが泣いている様子を扱った映像に出てくるアニメーションかのような泣き顔で大泣きしていたのです。
何事か......なんて思いながらも、そばにより、手を引きながら彼の過ごす部屋まで随伴し、荷物をフックにかけたりしながらゆっくりと(でも仕事にはいかなければならないので急ぎながら)話を聞いてみると、彼はこう答えました。
『楽しかったから、さみしい。』
そう言い終えると、再び大粒の涙を流しながら、お腹から出ているであろう大きな声で泣きつつ、ぼくに抱きついてきました。
そうかそうか、ゆっくりと休めた上に楽しい思い出がたくさんできて、それをもっともっと楽しみたかったのに、それができないとわかってさみしいんだね。よかったなぁ、と。
そんな風に自分の気持ちを泣いてでしか表現できないかもしれないけど、しっかりと表現ができた次男に、なんとなく嬉しい気持ちと、誇らしい気持ちを抱きつつ、彼が落ち着くのを見計らって保育園を後にしました。
そんな風に感じてくれていて、それをさみしいと表現してくれるあたりが、なんともくすぐってくれるわけで。親って役割を担っている立場としては、非常に嬉しく思います。
まぁ、とはいえ、ぼくは彼らとまともにGW期間中に過ごしたのは合計しても15時間程度だから、泣いてしまった次男の楽しかった記憶の中にぼくが入っているのかは甚だ疑問ではありますけどね......はは。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。と言うわけで、必死に考えて彼らとの時間を確保する生き方を模索したいと思います。
ぼく:遠藤 涼介/Endo-san (@ryosuke_endo)
#スポみら (元 #スポーツの未来に僕たちができること )オーガナイザー。 第一弾、新潟経営大学イベントの資金調達を目的に行ったクラウドファンディングは3サイトで募集し、すべて目標達成(総合達成率140%)#新潟 を #前向きな空気の溢れるエリア にすべく活動中。