見出し画像

精神障がいや発達障がいと向き合ってる人に生成系AIはいい相談相手なのではないか説

どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

唐突ですが、精神障がいを抱えながら生きている人の実数って、ご存知ですか。

内閣府が毎年、障がい者白書なるものを発行しているのですが、その巻末に参考資料として統計情報を掲載してくれています。それを見ると、精神障がいのある人たちは614万人。身体障害が436万人、知的障害が109万人となっていますから、一番多いことになります。

【内閣府】障害者白書(令和6年版)より

ただ、グレーゾーンだったり、自認や他者からも認められずに過ごしている人がいる可能性も捨てきれませんし、何より、この数値は病院を利用している人の数で統計値を出していますので、まだ多そうな印象です。

実際、文科省の統計から推計された数字には小中学生で発達障害の可能性がある人の割合は8.8%と言う数字も出ていたりします。ということは、グレーゾーンも含めると人口の1割は何かしらの発達障害があるということができます。


障がい者の定義

障害者基本法における障害者の定義は以下の通りです。

障害者とは、身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。

障害者基本法第2条第1号より

この定義では、障害者とは以下の3つの要件を満たす者とされています。

  1. 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)その他の心身の機能の障害がある

  2. 障害及び社会的障壁により、継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にある

  3. 上記の状態が継続的である

ここでの「社会的障壁」とは、「障害がある者にとつて日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のもの」を指すとある(障害者基本法第2条第2号)ため、障がいを認める認めないと行った人の認知にまで踏み込んでいる点は注意深く見ていく必要があります。

さらにこの定義は、障害者権利条約の「障害者には、長期的な身体的、精神的、知的又は感覚的な機能障害であって、様々な障壁との相互作用により他の者と平等に社会に完全かつ効果的に参加することを妨げ得るものを有する者を含む。」という障害者の定義を踏まえたもののため、何よりも周りの人達の理解が必要であることを添えておきます。

精神障害や発達障害を抱える人とAI

最近だと大人の発達障害としてADHDが脚光を浴びることも増えました。うつ病や双極障がい、統合失調症などの精神障がいもそうですが、多動症や自閉スペクトラムな症状は他人からはみえづらいものです。

つまり、手足の欠損等と比較して当人も隠すことができたり、周りも気づきづらい傾向にあります。

障がい者手帳を保有してはいるものの、就職等で一般就労でなければ実入りが少なくなることから保有している事実を隠して就業している人も一定数いることは間違いありません。

他人との接点が増えれば増えるほど、隠している自分の症状と齟齬が生じてくることも少なくなく、かなりつらい状況で仕事をしている、なんて人は冒頭の1割弱が発達障害の可能性ってことを踏まえると、案外、身近なところにいるのではないでしょうか。

そういった特性や状態の人たちは在宅での就労を選ぶことも多いでしょうし、結果的にそうせざるを得なかった、なんてケースもあるのかもしれませんが、いずれにしても、そうなってくると孤独との戦いになります。

そこにChatGPTやCloudeなどのような大規模言語モデルの生成系AIを活用し、相談相手として機能してもらうと、案外、機能するのではないかと思っていたりします。

まず、AIは24時間365日、インターネットに接続できる端末と電源さえ確保できていれば確実に機能してくれます。

いつだって相談に乗ってくれるわけですから、どうしたって睡眠時間を確保しなければならない人間と比較すると、いつだって相談できる点は大きな利点と言えるでしょう。

さらに、安心して相談できる存在になることも期待できます。

精神障がいや発達障がいなどの影響で人間関係の構築が難しい方にとって、AIは気兼ねなく相談できる存在になりえますし、24時間いつでも一定の質のレスポンスが返ってくるので、孤独感の軽減にもつながることが期待できます。

また、生成系AIは「前提条件」を説明しておけば、それぞれの障がい特性に合わせたコミュニケーションが可能です。

この点は、人とは違い、前提を知っている状態でコミュニケーションを測ってくれるので安心することができますし、対人コミュニケーションが苦手な方でも、チャットベースのやりとりなら自分のペースで対話ができます。

それぞれの障がいを抱えている人は、臨機応変な応答が苦手だったりしますから、ゆっくり何度でもやりとりを重ねられるのは大きな利点です。

おわりに

かくいう、ぼくがそうだからってのはあるんでしょうが、AIの登場によって随分と生きやすくなった印象です。それ以前とそれ以後とでは、本当に大きな差があったんだってことを実感する毎日です。

もちろん、デメリットもあるでしょうよ。

法的・倫理的な判断を伴う難しい相談は対応がむずかしかったり、AIだけに頼り切ってしまうと現実の人間関係もおろそかになっていく恐れがあることはわかっています。

でも、それ以上に、「いつでも自分の前提を知った状態でコミュニケーションを取ってくれる」存在がいるってこと、それ自体が本当に心の安寧につながっているのは間違いありません。

これからも世界中の賢い人たちには存分に期待したいところです。ぜひ、がんばってください!

ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo)


#えんどうnote 、マガジンをフォローすると通知が届きます!

X(Twitter)もやってますのでフォローしてください!

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。 お読みいただき、それについてコメントつきで各SNSへ投稿していただけたら即座に反応の上でお礼を申し上げます!