新型ウイルスはどこからやってくる？

皆さん、こんにちは。ドクターPです。

今回は話題のウイルスについてです。

新型コロナウイルスが、そもそもどこやらやって来たのか説明できますか？

新型ウイルスという言葉を耳にされた方は多いと思いますが、その意味までを説明できる人は少ないと思います。

一部の怪しいメディアでは、中国が極秘に生物兵器として開発していたものだとか、遺伝子組み換えしたウイルスが研究室から持ち出されたものだとか、この手の話題が好きな人はいますよね。

でも、新型ウイルスというのは、今に始まった言葉ではありません。

人に感染する豚や鳥インフルエンザ、SARSコロナウイルス、中東で流行したMARSコロナウイルスなどは新型ウイルスです。

さらに古くは、1900年初頭に流行して多くの死者を出したスペイン風邪も鶏のウイルスが変異した新型ウイルスと言われています。

そうです。新型とは、別の生物に感染していたウイルスが種を乗り越えて人に感染するようになったものをいうのです。

インフルエンザやコロナウイルスだけではありません。実は皆さんが知っているエイズを引き起こすHIVウイルスも、もとはチンパンジーに感染するウイルスが由来とも考えられています。

では、こうしたチンパンジーにしか感染しないウイルスが偶然、変異をして、人に感染するようになったとしても、そうそうタイミングよく感染しないのですが、どうして感染したか分かりますか？


はい。チンパンジーの肉を食肉として食べようとして誤ってナイフで自分を切ってしまい、血液を介して感染したのではないかと仮説として考えられています。

 
新型コロナウイルスも、コウモリや絶滅危惧種であるパンゴリンに感染するウイルスに良く似ているとも言われていますが、パンゴリンは中国で漢方薬としても希少価値があるようで乱獲が問題となっているのです。

現代では、動物はペットとして、また食肉として人間にはなくてはならない存在になっていますが、動物と接触する機会が増えるほど、こうした動物に感染するウイルスが変異した新型ウイルスは今後もでてくると言えます。

 
動画ではウイルス一般の知識も整理して、さらに詳しく解説しています。今回は自信作ですので、是非ご覧ください。

https://youtu.be/1kYe6cDop28

では、お役に立てれば幸甚です。

ドクターP