その研究、本当に効果に差があるの?偶然じゃない?
今回のテーマでは、研究論文によく登場する『P値』についてです。
普段、論文を読まない方にとっては、『え?ピーチって何?』という方ばかりだと思います。
それでもこれをテーマにしたのは、御存知のとおり、毎日コロナウイルスの様々な情報が流れてきていますよね。
その情報源になっているのは、研究論文なんです。
論文を理解するためのリテラシーが、情報社会に生きる我々、特に医療者や情報発信者には求められていると感じているからです。
『論文じゃないとだめなの?』、『誰かがまとめたものでいいんじゃない?』という意見もありますよね。
ネット記事を皆さん、ご覧になっていると思いますが、注目を浴びたいがために、あえてセンセーショナルなタイトルをつけていますね。
つい、この間も『新型コロナ、消滅しない可能性』というタイトルでしたが、中身をよんでみると、『新型コロナは長期的な問題に発展するかもしれないし、そうならないかもしれない』というコメントを抜き出したものでした。。。
『新型コロナ、専門家でもどうなるかわからない』というタイトルでは、引きが弱いですよね。
ヘッドラインだけみていると、こうした事はよくありますので、注意が必要です。
また、肝心の中身についても、最も知りたい部分のデータの記載は全くなく、『どうしてこの結論に至ったんだろう?』という明確な根拠が提示されずに、恣意的な記事も多いです。
『〇〇の情報筋によると』や、『▲▲の関係者の話では』なんてのは、科学や医学の記事ではなく、芸能ニュースだけにしてほしいですね。。。
少し長くなってしまいましたが、医学や科学系の記事の元になっているは、研究論文なんです。
情報源の研究論文を読めないと、『この人はなんとなくちゃんとしたこと言ってそう』という自分の感性で判断してしまったり、『〇〇大学の教授の発言だから』と権威に負けてしまったり、『SNSでいいねが多いから』といった、根拠のないものを信じてしまいがちになってしまいます。
コロナでも散々こんな事はありましたよね。。
今回は論文をよむ初心者向けの内容で、そのポイントの一つである、『P値』についてです。
お役に立てれば幸甚です。
ドクターP
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