アスピリンの一次予防効果～心筋梗塞や脳梗塞を起こす前の予防内服は？～
今回のテーマは『アスピリンの一次予防効果』についてです。
アスピリンとは、血液をさらさらにする抗血小板薬のことで、血小板の凝集を抑制して、心臓や脳などの血管が詰まる病気を予防するお薬です。
実際に、過去に脳梗塞や心筋梗塞を起こして、現在アスピリンを飲んでいる人もいると思いますが、病気の再発予防（二次予防）のために飲むことは有益であると分かっています。
では、まだ心筋梗塞や脳梗塞を起こしたことがない人がアスピリンを一次予防で飲むことで、心臓発作や脳梗塞を減らすことはできるのでしょうか？
もしも予防できるなら、心筋梗塞や脳梗塞といった病気は突然死や重篤な後遺症を残る恐れがある病気で非常に怖いので、内服したいですよね。
アスピリンを内服することで、心筋梗塞や脳梗塞の発症率を減らすとするなら、その効果はどのくらいなのでしょうか？
また、アスピリンには血をさらさらにする効果と引き換えに出血しやすくなる副作用がありますが、大出血を起こす頻度はどのくらいあるのでしょうか？
科学的な根拠（エビデンス）を中心に解説したいと思います。
お役に立てれば幸甚です。
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