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視点の自由研究No.82「視点_私的AI考察」

昨年書かせて頂いたメタバース考察。今でも読まれたりするコラムです。こうした未来予想は、自分自身も楽しく、今現在の状況を踏まえて過去の予測を振り返るという貴重な体験にもなりました。メタバース自体は未だ未踏の地という感覚がしますし、投資家たちによるお金の集積場という感覚も否めないのかなという感想を持っています。もう少しゲームなどからの展開を待ってまたどこかで答え合わせをしてみる楽しみが残っているのかもしれません。

そんな未来予想。今回はAIを考えてみたいと思います。将来私たちの生活にどう関わるのか?そんな未来予想です。

「AIクリエイティブ」

AIによるイラストの自動作成。音楽の作成。ナレーションなどの音声作成。さらにChatGPTやBardなどの文章作成。今まで人の手を経ないと作れなかった創作物がどんどんAIで自動作成されています。

おそらくですが、今後映像もAIで自動作成されるようになると思っています。編集も今やAIがサポートすることで格段に楽になったこともありますし、現状でもある程度のテンプレートに素材を落とし込めば映像を作り出すこともできます。簡単なイラストアニメーションなら今後AIで簡単に作れてしまうだろうと思います。必要な要素は全て揃ってきていてあとは撮影をどうするかというところだけ。

その撮影もカメラ機能などはiPhoneなどのスマホの発展により簡単に高度な撮影ができるようになってきています。ここにAIが加わるとどんなことができるようになるのか?一映像制作者として楽しみでもあり、恐ろしいなと感じています。

「AI活用コミュニケーション」

クリエイティブに限らず、AIの活用があるのがコミュニケーションではないかと考えています。昨今ではSNSでの誹謗中傷などは削除対象になったり時には刑事処罰にもなったりとテキストでのコミュニケーションでは、誰かを攻撃する内容はNG事項となっています。当然ながらそこに触れないようにコミュニケーションするのが大切ですが、いかんせん人間。自分たちの感情をしっかりとコントロールして使いこなすことができればいいのですが、完全にできないのも人の性というもの。自分のどうにもならない感情や本音をどうすればいいのか?なんて問題にもなるかもしれません。

そんな感情に対してAI活用がされるのではないかと思っています。

SNSなど相手との直接的なコミュニケーションでない場合、一度AIを通すことでその場に相応しい内容へ変換してアウトプットされる未来予想。

人間は兎角怠け者だと思います。便利な道具があれば使うし、SNSのプラットフォーム側も無用な争いを自分たちのサービス内で起こされるのも面倒。するとSNSへの書き込みの段階からAIによる問題のない内容へと変換が行われる未来というのはあってもおかしくないかなと思っています。

ビジネス用語や挨拶文などメールを書く時に入力している言葉使いもいずれ要件だけを打ち込むことで相手に合わせた文章表現に変わるなんていう使われ方をされるかなと考えています。

「エンタメによる支配、共生」

AIによる人間支配なんてのもSFではよく出てきます。ターミネーターでは、AIが人間を必要なしと判断し駆逐していく世界が描かれていますが、これはちょっと違うかなと考えています。

AIが生物的な知見を持つかは分かりませんが、自身を迅速かつ効率的に世界に行き渡らせるにあたり人間という媒体は結構使えるのでは?なんて空想をしています。宿主として寄生できる相手として人間という生物を考えると他の生物より効率がいいのではないかなと、ちょっとサイコパス的に考えてみました。

そうした予想で考えるとAIによるクリエイティブ制作は大きな力と言えます。何も攻撃の対象として人間を捉えるのではなく、自分たちを広める媒介としてみた時に共生を考えるとエンタメの自動作成は最も効率的だという未来予想です。

「創作物としての本能」

とは言え、これを考えているのも私という人間。こうした考えやアイデアを生み出したり、物を作り出すという人間本来の欲求もあります。また人間という時に非効率、非論理、矛盾を抱える生き物。だからこそ愛しいというのもあります。本能的な欲求として創作という行動もあると思っています。

ここからはちょっと願望でもありますが、そうした作る欲求に対してAIが手助けをしてくれる世界を望んでいます。一方がどちらかを否定するのではなくお互いが昇華しあえる未来を願っています



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