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映画「ゴジラ-1.0」を観たんです
映画「ゴジラ-1.0」
を観てまいりました。
超久しぶりの映画館。ほぼ1ヶ月前に大風邪を引き、完治にほぼ3週間。何しろ、最後は咳が続いていたので、映画館に行くのを遠慮していたのです。そのため「BLUE GIANT」アンコール上映にも行けず。とほほ。まあ、配信セル購入しちゃったもんね。えへ。
あ、今日は「BLUE GIANT」の事じゃありませんでした。ゴジラ、ゴジラ〜っと。
今回の
「ゴジラ-1.0」
には賛否両論あるらしいのですが、
ワタクシは『ゴジラ』シリーズの70周年記念作品に相応しく、
70年前のオリジナル回帰とも思える作品になっていて良かったと思っております。
勿論、70年前では考えられないCGと特撮増し増しで、コレぞ映画館で観るべき映画になってたし。
ゴジラにしても、007にしても、大作シリーズが長く続くと、どうしても途中で何処かに行ってしまいがちで。
まあ、どちらも
宇宙
なんですけどね。
宇宙に行っても違和感ないのってドラえもんぐらいかな…。あゝ、しんちゃんもOKか…。
もともと、ゴジラフリークではないですが、流石にスペースゴジラ登場時(1994年)には、ゴジラおまえもか!とひとり思ったわけです。先ほど書きましたが、007は1979年に宇宙行き。あの時、既に「何処行っちゃうのかなぁ〜結構好きだったんだけど」と思っていたので、「おまえもか」になるわけです。
その後、ほとんど観ず、ゴジラはGODZILLAとなり、アニメ化もされ、なんだかどんどんと離れていってしまった感じだったわけで…。
そんな時、
「シン・ゴジラ」が2016年に庵野秀明総監督の名の下、製作され超特大ヒット。
いやあ、「シン・ゴジラ」って、7年前って事に驚いちゃうんだけど。まあ、ちょっとそれは置いといて。
「シン・ゴジラ」って、庵野監督作品なワケで!
ゴジラなんだけれど、庵野映画なわけで。
ワタクシは結構好きですが、まあクセが強い。
でも、「シン・ゴジラ」によって、ゴジラってありじゃない?と世間的には思わせてくれた気がするワケです。
そして、とうとう『ゴジラ』シリーズの70周年記念作品に相応しくオリジナル回帰の作品が、
「ALWAYS 三丁目の夕日」「STAND BY ME ドラえもん」シリーズなど大ヒット作品を作り続ける山崎貴監督が監督、脚本、VFX担当で制作されたワケです。
そう考えると、
待ってました!
って感じがしませんか?
実際のところ、所々で、細かくツッコミたかったんですけれどね。
割烹着とか白すぎない?とか、
おいおい電車で車内に残るの彼女だけ?とか、
最初の方の安藤さくらの演技どうなのよ?とか、
神木隆之介さん演じる敷島が強運すぎとかね…。いや、ニンゲン的な主役だから生き残らないとだけどさ。
全体としては、
戦地となり自宅や故郷が破壊され、家族を殺され、生き残った者の憤りと悲しみとか、
戦地に赴いたが何もしなかった、できなかったのに、生き残った者の憤りや悲しみとかが描かれていて、
反戦
と言う意味では分かりやすかったんじゃない?ってのが感想かな。
所謂、
最大の暴力とも言える戦争によるPTSD。
PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)とは、命を脅かすような強烈な心的外傷(トラウマ)体験をきっかけに、実際の体験から時間が経過した後になってもフラッシュバックや悪夢による侵入的再体験、イベントに関連する刺激の回避、否定的な思考や気分、怒りっぽさや不眠などの症状が持続する状態を指します。日本語では“心的外傷後ストレス障害”といいます。
PTSDを通して描く戦争の恐怖や影響が映画「ゴジラ-1.0」では描かれていて、
CG+特撮増し増しのパニック映画でありながら、
山崎貴監督らしくヒューマンドラマとしても表現された作品だと感じたワケです。
ただね、オリジナル・ゴジラが制作された時の経緯を見ると
1954年11月3日、監督を本多猪四郎、特殊技術を円谷英二、脚本を村田武雄、音楽を伊福部昭が担当し、特撮映画製作を熱望していたスタッフが、当時社会問題となっていたビキニ環礁の核実験に着想を得て製作した、第1作“水爆大怪獣映画”『ゴジラ』が公開される。身長50メートルの怪獣ゴジラは人間にとっての恐怖の対象であると同時に、煽り文句などで「核の落とし子」「人間が生み出した恐怖の象徴」として描かれた。また核兵器という人間が生み出したものによって現れた怪獣が、人間の手で葬られるという人間の身勝手さを表現した作品となった。
とあるんだけれど、
反核
って部分として、この辺りは特に10〜20代の若者には伝わっただろうか?
なんか、今回はココは無しだったのかな?本来のテーマのはずだけどね。
あんなに、相模湾沖でゴジラの吐いた熱線攻撃を受けたら、全員被爆してるワケで、生き残ってるのが不思議なんだけど…。普通なら即死でしょ…。
だって、一応、ゴジラにより破壊された銀座を調査して、大量の放射能が検出されてるのは描かれているしね。一応、放射能=核爆発が関連してるって事は描かれてるんだけどね。
今の処理水問題とかもあるから、ずずんっと描けなかったってのもあるのかな?
まあフィクションだし、その辺はさらーっとなのかな?とは思いましたけどね。いちいち言ってたら、話進まないしね。
現在のウクライナや中東の戦争の事を考えると、日本人にとっては遠い世界だけれど、80年前は日本も戦争中だったワケで、10〜40代の男性は殆ど徴兵されてて、実際、ワタクシの父方の祖父は小笠原諸島で戦って、片足の膝から下をなくしてて、母方の祖父は国内でエンジニアとして働いてる時に被爆して亡くなってて…。
なんか女子高生がバスの中で「昭和生まれってほとんど存在してないんじゃないの?」っ言ってたと言うX(旧Twitter)がバズってたのを見ると、
戦争ってそんなに遠い世界じゃないって事を日本の若者やら若いお母さんには伝わると良いなと思っています。
それにしても、
日本政府も、アメリカもあてにはならなくて、民間でゴジラに戦いを挑む様は、
国立である科博が国から運営費が出なくて、クラウドファンディングに頼らざるを得ない様と同じ?
今年、GDP(Gross Domestic Product) 4位の日本はひたすら後進国へと突き進んででいるのに、政府や国会議員は未だに海外へお金を出す立場だと勘違いして、海外に行っては大金をばら撒いている。
そして、人口を増やすべく、不法移民を許し続ける。彼らは税金や保険料を払っていないと言うのに。
まあ、その部分はゴジラとは関係ないけれどね。
でも、こうした商業映画にも描ける日本国内の問題は多いって事かな?って感じるワケです。