東京芸術劇場Presents 木ノ下歌舞伎「三人吉三廓初買」を観てきたんだな
東京芸術劇場Presents
木ノ下歌舞伎「三人吉三廓初買」
を観てまいりました。
休憩2回含んでの5時間20分!
本筋の松竹歌舞伎でも「三人吉三」は今でも上演されているけれど、
135分
第一部だけで、休憩含んで約2時間半
オリジナル版の約5時間半は、もはやこの木ノ下歌舞伎でしか観られない
らしい。
正確には約4時間半(休憩25+20分あり)。体力的、記憶力的、別の見方をすると商売的(1日1回公演)にもなかなか大変な興行です。
木ノ下歌舞伎を初めて観たので、そこから調べてみました。
と言う事で、
松竹歌舞伎のような豪華な衣裳もメイクやかつらもありません。
江戸時代を舞台にしながら、衣裳は現代風あり、コスプレ風あり…。音楽もロック、ラップ、クラシック、歌あり。
若干のB級感ありな感じですが…
物語を理解しやすい解釈で、
やっと「三人吉三」を理解できた感じでした。
それはワタクシの理解力が低いだけかもしれませんけれどね…。オススメです。5時間半ですけど…。
木ノ下歌舞伎としての目的と役割を果たしています。
題材に廓とか近親相姦とかありますが、高校生ぐらいからなら大丈夫じゃないでしょうか?
でも、高校生に5時間半は厳しいかな…。
それでも観せてほしい。そこから歌舞伎ファンや演劇ファンが広がり、演じたいろ思う層も増えるかも…。
ワタクシ、演劇のチケット代の高騰って、ファン層が狭まっているコトにも要因があるのでは?って思うんです。勿論、別の要因の方が大きいでしょうが、スターがいないと満席にならないって…と思っちゃうわけです。
今回は廓が舞台の一つでもあったので、やたらと廓言葉で話されているのですが、物語全体を通しては全部が全部昔の話し方ではなかっただけに、豪商の文里の女房おしづまでが廓言葉なのが気になった…いや、あれは昔言葉で廓言葉ではなかったのかもしれない。違いをきちんと理解していないワタクシ。
ただね、
色っぽい話し方をする
緒川たまき
さんが演じていただけに、そう単純に思ってしまったんですよ。
ワタクシ、彼女の演技が好きで、何作か舞台を観ていると思ったのですが…え?数本しか観ていませんでした! 自分で驚く、この思い込みっぷり。まあ、そのぐらい印象深いってコトなんでしょうね。実にユニークで素敵な女優さんだと思います。
ユニークな役者さんのことをもう一つ書くと。
代役として8月に急遽キャスティングされたと言う
坂口涼太郎
さん。
クセのある若手実力派として注目を浴びていて、ワタクシも気になっていました。
最初に気になったのは映画「ちはやふる 上の句/下の句」のヒョロくんですかね?原作マンガそっくりで笑っちゃいました。
そして、今回知りましたが、すでに2016年から木ノ下歌舞伎に参加しているんですね。そちらは5時間と言う事はなかったかと思いますが、慣れていたんでしょう。さすがでした。
主役の1人であるお嬢吉三という女装の賊をしっかりと務め上げていました。
もともとアートのようなファッションやメイクもされる役者さんです。お手のものだったのかもしれませんが、とても上手かった。
今後も注目です!
音楽についても一言。
ワタクシの耳がセンシティブ過ぎるのでしょうか?
後半のラップの部分の音量がとんでも無く大きくて、ワタクシの耳がどうにかなるかと思っちゃいましたが、もしかしてクラブ並みの音量を演出しようとしたのでしょうか?
いやあ、歌詞が入ってこないぐらい煩かった!他の人は気にならなかったのかな?だとしたら、ワタクシ個人の問題ですね。
最後に
木ノ下歌舞伎主宰の
木ノ下裕一
さんと
関西落語の
桂米團治
さんの対談記事を発見。
2014年のものらしいですが、「三人吉三」についても触れていて面白かったので載せておきます。
スケジュールは以下の通り。
何しろ午後潰れますが、こういう体験もオススメです。
当日券あると思います。
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