見出し画像

「書きたい!」気持ちは強いが言語化が追いつかない(8月のダイジェスト)

 文章を書くのは得意です。特技といえばそれくらいしかない。
 ですが、文章を書くのって時間がかかる。
 じつはそもそも、わたしは頭のなかの感情(あるいは情報)を言葉にするのがめっぽう苦手。理路整然とした説明ができないのも、ロジカルな考えかたが不得手なあらわれだと思う。

 ちなみにわたしの趣味は小説ですが、五万文字以下ならほぼプロットも作りません……頭のなかにあるぼんやりとした構成に則って、とりあえず文章をつくり、キャラクターを動かしてみるって感じ。
 漫画を描く工程で例えると、プロット・ネームなしでいきなり下絵に入る感じですかね(無知な人間が知った風な口をきいてます)。もっとわかりやすく言うと(最初から言え)、友だちの結婚式で台本なしでぶっつけ本番スピーチする感じ。ですかね……(聞くな)。

 そんなこんなで、第二弾のnote何書こうかな? と考えた時に、候補はいくつもあるのだけれど、まず最初の一文字を書きだせない……「書きたい!」気持ちはこんなにも強いのに……書きたくて書きたくて震える……。

 ですので先月のハイライトを、Twitter(現X)の延長として短い文章何本かにまとめて、ダイジェストでお送りすることにしました。

<8月のダイジェスト>
長男の誕生日やお盆休みの実家帰省、愛書交換会、真夏の京都六時間飲み歩き、日本酒即売会など……大きな地震や異常気象もあって心がざわざわする日も続きましたが、めいっぱい楽しんでおりました。
そのなかからお酒と本の記憶を三本。



土曜出社の日(仕事終わりの飲み歩き)

 基本的に土日祝が休業である弊社ですが、第一土曜日のみ出社というルールがあります。
 土曜日の出社は、半分休日気分です。土曜の朝のオフィス街の、人もまばらな感じ(これから休日がはじまる! という希望に満ちたぴかぴかの朝)もそうですし、平日の定時が17時のところ、15時で終わるのもうれしい。
 保育園のお迎えはいつもどおり、18時ごろ。それまでの時間、まだ日中のあかるいうちから飲み屋さんへ繰りだすのが、毎月の楽しみなのである。めったに飲みに行けませんからね。

iPhoneのポートレート機能って不自然にぼやけるよね(イレブン)

 まずは、いつものクラフトビール屋さんへ。
 仲良しの店長はこの日体調不良ということで会えなかったのだけれど、そのかわりなんとも耳寄りの情報を伺ってしまった。
 数年前、ここのお店の系列店で、クラフトビールも日本酒も飲めてお料理もおいしく深夜遅くまでやっているという桃源郷みたいなお店があった。そのお店はわたしがその存在を知った一週間後に閉店してしまったのだが、おととし、店主さんがふたたびあたらしいお店を開店。しかし土日はやっていないとのこと、いまだ伺うことができずにいたのです。

「土曜? ふつーにやってるよ?

 それが……土曜日休店というのはわたしの勘違いだったのか、土曜日もふつーに開いていたことが判明。
 時刻は午後五時。お迎えまでにはまだ時間がある。行かないわけにはいくまい! ということでひさしぶりに大好きな店主さんに会いに行ってきました。

APE BREWINGさん。
自家製クラフトビール他、厳選した日本酒とお酒に合うおいしいお料理がたくさん
はも!

 閉店後も第二子ができるまではちょこちょこお顔を合わせる機会があったものの、出産をはさんだので、お会いするのは三年ぶり? そんなブランクを感じないくらいあたたかくご対応いただき、とてもたのしい時間を過ごしました。

 なおこの日は淀川花火大会。
 赤子をお迎えにいったあと、先日の天神祭りのときによくしてくださったたこ焼き屋さんにて軽く夕飯を済ませた帰り道、天神橋のうえからおおきな花火が見えました。
 いい一日でした。


文庫本を三冊、愛読書交換会

 この五年ほど、Twitter(現X)はほとんどオタク垢しか稼働していないのだけれど、そこでも読書好きのお友だちができました。
 彼女はミステリやSFジャンルが得意。わたしは純文やエッセイなどを好んで読む。ジャンルは多少異なれど、お互いそれぞれの界隈に興味がある。ということで、おすすめの三冊をえらび、交換しあうことにしました。値段に差異ができるといけないので、手軽に購入できてポスト投函でお届けできるよう、文庫本に限るというルールも付け加えて。

 わたしからお送りしたのはこの三冊。

『雨天炎天/村上春樹』
『グラスは地球の縁を回る/開高健』
『なつのひかり/江國香織』

 テーマはもちろん、「お酒のおともにたのしいやつ」。最初の二冊はエッセイ(紀行文にも近く、旅行好きの彼女にぴったりだと思ったのだ)。食やお酒にまつわるものが大好きなのだけれど、とくにこの二冊は何度も読み返してくたくたになっているほど。
『なつのひかり/江國香織』は、江國さんいち大好きなお話。夢と現実のあわいをたゆたうような、ちょっと不思議でノスタルジックな、夏休みに読みたい一冊です。いまからの季節、過ぎていった夏に思いを馳せながら読むのもいい。

 それに対し、彼女から届いたのがこの三冊。

お手紙もうれしい

『嗤う伊右衛門/京極夏彦』
『老神介護/劉慈欣』
『ボクたちはみんな大人になれなかった/燃え殻』

 どれも読んだことのないやつ!
 まずは冒頭一文で心を鷲掴みにされてしまった『老神介護』から。おでかけのおともに、ちまちま読んでいます。SFめっちゃおもしろい! おなじ作者さんの『三体』が有名で気になっていたのだけれど、入門編として短編集をえらんでいただけたこの心遣いが、大変にうれしい。


京都飲み歩き日記

 また別のオタク友だちと、お盆休みに京都へ行ってきました。
 お昼前から夜の七時まで、ときどき休憩をはさみつつ飲みに飲んで、ひじょうにたのしい一日だった。
 ほとんどわたしの行きたい場所ばかりに連れまわしてしまい、あとから申し訳ない気持ちに。。。すみませんでした。

有名店!
クリームソーダハイは日本酒、ウイスキー、焼酎からベースを選べます
憧れの喫茶店・ソワレさん
17時ごろ、メディアでひっぱりだこ・SUBAさんで中締め
ししゃももちなるもの。世界って広い
6時間分のアルコール摂取がいったんリセットされ、やけに元気な19時

 SUBAさんは看板も出ておらず、住宅街のなか、ごくふつうの町屋さんで「ほんとうにここ?」と引き戸を開けるのに、ちょっとためらってしまった。ガラス戸なので中の様子はよく見えたのだけれど、ちょうど入れ替えの時間だったのか、われわれが入った際にはひと組の外国のお客さんがいるくらいで。
 しかしその後、たちまち満員になって人気の凄さを思い知る。
 わたしはすだち・いちじくのつめたいお蕎麦、お友だちはアツアツ茄子天蕎麦。さんざん飲んだあと、汗をかきながらすする蕎麦のうまさよ……。これから、京都を訪問する際の贔屓にしたい。

 以前の記事にもちょろっと書いたのだけれど、産後なぜかますますアルコール耐性がついてしまい、お昼から長時間飲み続けていても、夕方にはいったんリセットされるらしく、19時ごろとつぜん元気になってしまった。
 このあと自宅の最寄り駅に着いたのち、ひとりで朝の四時まで飲み歩いたとさ(そろそろお酒とのつきあいかたを見つめなおすとき……)。

22時ごろ。北海道の日本酒。輝いている


 その他日本酒の即売会にも行ってきました。台風でお友だちとご一緒することはできなかったんですが(涙)翌日、買い物のついでに40分だけ会場をうろうろ。おいしいの三本買ってきました。
 レポはまた後日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?