ジバン・オアシス農業生態系,ビスクラ-アルジェリアにおける自然発生植物とそれに関連する節足動物の研究(Deghiche-Diab et al., 04 Feb 2019)
抄録:オアシスの生態系は,昆虫,植物,動物,その他の生物が互いに,またその環境と相互作用しあって形成されるものである.ジバンのオアシスは動植物相が豊富であることから,本研究では節足動物と自然発生植物との間に存在する様々な種類の関連性を知ることを主な目的とした.本研究では,ヤシ林において15本の経路帯(30×5 m)を用いて,節足動物と自然植物を観察・採集した.その結果,36種の自然発生植物に59種の節足動物が常時寄生していた.節足動物の来訪者は,〔ナガコガネグモArgiope bruennichiを含む〕動物食性(捕食者=33%,寄生者=17%),植物食性(受粉者=17%,衛生動物=13%)の4つの集団に大別された.昆虫が最も多く訪れたのはキク科(6種)およびアブラナ科(5種)であった.これらの種は,主に花の色と食性に関連している.
Deghiche-Diab, N., Deghiche, L., Belhamra, M. 2019. Study of spontaneous plants and their associated arthropods in Ziban oases agroecosystem, Biskra-Algeria. Commission for IP and Biocontrol in North-African Countries. IOBC-WPRS Bulletin, 151, 127–134.
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