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濃い味蕎麦
風邪を引いて味覚がおかしい。
塩分に関しての味覚が麻痺している。
ならば、広栄屋だ。とばかりに、久しぶりにいってみた。
店内は閑散としていた。今日は休日だからなのか。
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こんな感じのメニューです。
いわゆる町のお蕎麦屋さん。
でも、ここは下北沢で一番古い蕎麦屋さんです。
60年以上続いているそうで、出入りの多い下北沢にあって、しっかり暖簾を守っているには、それなりの理由があります。
それは味が濃い。あまじょっぱい。
これぞ関東の蕎麦。つゆも黒い。
期待をまったく裏切らない昭和の町蕎麦。
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頼んだのはむじな蕎麦。
僕はこれ一択です。
きつねそばにたぬきを入れたものです。
これがなんていうか、立ち食い蕎麦とは微妙に違う。
どう違うのかと説明するのが難しいのだけれど、やはりちょっと違う。
とにかく濃いつゆ。味の染みたきつね。天かすが大きい。蕎麦はふつう。これが組合さり、そこになると🍥が乗せられると、やはり、ここでしか食べられない蕎麦になる。
年一で必ず補給したくなるんです。
そして、ミニカレー。
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ミニだけど、普通のカレーの半分よりは多い、ピンポイントの量。
辛くない。もったりしている。具材少なめ。赤が眩しい福神漬け。蕎麦屋の出汁で伸ばしたような伸ばさないような、甘さがあるカレーライス。
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卓上の七味を振り込んで食べると、今日のようない木枯らしの吹いている夜にはたまらない味に。
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古本屋を何軒か回り、探していたものは見つからなかったけれど、かわりに手に入れた2冊。自転車にはもう手袋が要る。
晩秋はなく初冬がやってきた東京。
今夜は治りきらない風邪を布団の中でやり過ごしながら、この2冊を読もうと思います。
もし、下北沢へ来たら、あえて広栄屋さんで昭和の味をたべてみてください。