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『最高の結果を出すKPIマネジメント』 SECIモデルを意識した読書会 【前編】|2024年5月

こんにちは。
プロダクトマネージャー/プランナーの石田です。今回は、新たにアルファ部で開始した読書会についてお話しします。


1.背景と目的


私たちのチームは、PdM/プランナーとしての組織形成が始まったばかりで、事業側や開発側と協働し、KPIを意識したプロダクト作りに挑戦しています。

また、PdM/プランナーの育成の狙いも当然含んでおり、常に学ぶことや学び直すことの重要性を理解し、キャリア意識の高いメンバーが集まり、一つのコミュニティとして読書会を開催しています。

今回の読書会の主な目的は次の3つです

1.KPI(Key Performance Indicator)の基本知識を正しく理解する。
2.単純で分かりやすい数値を設定し、成果を得る。
3.全員で一緒に理解を深め、共通のインプットを得る


2.読書会進行の工夫

読書会に意識的に取り入れたのは、学習と知識創造のフレームワークであるSECIモデルです。

SECIモデルは「社会化 (Socialization)」、「外部化 (Externalization)」、「結合 (Combination)」、「内部化 (Internalization)」という4つのフェーズから構成されます。

「社会化」
このフェーズでは、黙読を通じて各自が感じたことや理解したことを共有しました。これにより、個々の暗黙の知識が共有をします。

「外部化」
このフェーズでは、各自が担当した章の要約をシェアし、その内容について話し合いました。これにより、知識が明示化され、他のメンバーとの共有を意識します。

「結合」
このフェーズでは、新たに得られた明示的な知識(つまり、他のメンバーから学んだことや本から得た新たな情報)を結びつけて新たな知識を生成します。

「内部化」
そして最後このフェーズでは、この新しく作り出した知識を各自が吸収し、実際の業務に適応するきっかけ作りを意識しました。


以上のような取り組みを通じて、読書会は単なる情報の共有だけでなく、組織全体の学習と知識創造の場と意識しています。

3.学習書籍のご紹介

youtube等でも多く取り上げられている、有名な書籍なのでご存知に方多いと思いますがこちらの書籍をピックアップしました。めちゃくちゃ読みやすい本なのでとてもおすすめです!

この本は、効果的なKPI設定と管理のための実践的な手法を提案する書籍です。
目標達成を目指し、形骸した「なんちゃってKPI」を避け、「売上 = アプローチ量×歩留まり×価格」といった要素に分解することで本質的な改善点を見つけ出します。

著者の「PDDSサイクル」を用いて、定期的なレビューを通してKPIと組織の目標(KGI)との連携を確認し、継続的な改善を促進するやり方を体系的に学べます。

●読書対象者:
事業企画、プロダクトオーナー・プロダクトマネージャーやプランナー
・基礎からKPIを学びたい
・KPIを理解できずに、開発に関わっている
・実際にKPIを作る/実践に役立てたい
・KPIマネジメントレベルを上げたい
など、企画開発に関わる全ての層に。

4.KPIマネジメント書籍で得たこと

それでは、KPIマネジメントの書籍から学んだことをレポートします。

3つの登場人物

3つの登場人物

思ったより「KPI」という言葉だけが一人歩きしてしまう・・なんてならないようにKGIを意識した設計が重要ですね。
どんなプロセスを重要視し、そのプロセスを達成するためにみるべき数値は?など、改めてインプットすると、この通りできていないことも多いことを実感しました。

KPI作成フローのDo/Don't

KPIの作り方

どんな仕事にも共有している気がしますが、「文脈」を持って設計することってほんとうに大切ですね・・ 当たり前のことを当たり前にやる難易度を痛感。

KPIは誰のものか?

指標を作る際、「覚えやすい!」というのは、大きなポイントですね。
キリがわるかったりすると、ぼんやり覚える形になり、曖昧なゴール認識になってしまう。
そんなリスクを回避するために、理解・合意したものを作っていくことを
より意識すべきです。

所属する組織や、担当するプロジェクトに合わせた考え方を柔軟に持ち
基礎を理解した上で、KPI設計・マネジメントしていこうと、改めて気が引き締まる会となりました。


5.おわりに

後編は、このKPIマネジメントの読書会後、どのような考えを持ったか?
また、どんなことを各自がアクションとして持ち帰ったかをレポートします!

ぜひ後編もチェックしていただけると嬉しいです。


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