糖質制限食と”患者さんにとって”本当に意味のある薬物療法の情報提供をします

はじめまして、糖尿病専門医と申します。

このノートでは私の糖尿病に関する治療についての知識や思いを共有し、皆様に役立てるような情報共有をしていこうと思います。得意とする事は、糖質制限食”患者さんにとって”本当に意味のある薬物療法です。

はじめに自己紹介です。

大学卒業後、初期研修、後期研修を経て学生時代から興味があった糖尿病・内分泌を専門に選び、医師になって15年が経ちました。今は大学院でビッグデータを用いた糖尿病の研究をしています。

大学2年生の時に生理学という体の働きを学ぶ学問があり、そこでエネルギーの作られ方やホルモン(内臓とかモツではなく体の機能の調節を行う微量物質のことです)に興味を持ちました。5年生の病院実習で病気と闘う患者さんをみてなんだか他の病気と違うなと感じました。がんや心臓の病気と違い、差し迫って命に関わることは少ないけれど、血糖値が上がり続けると目に見えないいわゆるサビのようになって体を蝕んでいくように思いました。患者さんも病気と付き合わなくてはならないことはわかっているので、ゆっくり時間をかけて治療に取り組んでいました。中には18歳の男の子が糖尿病になり、人生について一緒に考えながら治療をしました。また、妊婦さんが血糖値があがってしまい、無事出産できるようインスリン治療を行ったこともあります。他にも働き盛りのサラリーマンやシニアの方もたくさんいました。

患者さんの人生に関わらせてもらえる科は、糖尿病・内分泌内科だ!と思い門を叩きました。ただし、血糖値だけをみるような医師にはなりたくなかったので、後期研修で内科全てを研修しました。そのおかげで、糖尿病周辺疾患の治療の勉強もできました。

大学院では、ビッグデータを扱うため、統計学や疫学(易学ではないです)を学びました。薬に関する見方も勉強する以前とは変わり、多くの医師が製薬会社の言うことを鵜呑みにしているケースが多々あるのを横目に冷静に効果や副作用を天秤にかけて判断することができるようになりました。薬だけではなく、食事療法についてもいろいろなことがわかってきました。

専門家向けの医療情報サイトは、ネット上に散在していますが、一般の方にわかりやすく伝えているサイトは少なく思いました。また、製薬会社や学会、大学などの立場で建前しか書いていない情報が多く、患者さんのための情報になっていないケースもよく見かけます。このノートでは、2020年時点のデータに基づいて、わかっていることや私の思いをできるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

*患者さんによって個別の治療効果は全く異なります。ここに記載している情報はあくまで私の意見であることを踏まえ、主治医の先生の指導を尊重していただければ幸いです。


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