花鳥風月を愛でながら一年前の闘病をふりかえる
私は桜が好きです。
パッと咲いて潔く散る。
散りゆく様まで美しい。
私も桜の花みたいな人生で在りたいと
常々思います。
(と言っても、私もう散りそうですとか
そういうんじゃないから安心してね😅)
ラストサムライの最期で、渡辺謙さんが末期の桜を観るシーンがとても好きです。
完璧な桜だと称賛しながら倒れ伏すんですが…
共感し過ぎて映画館で男泣きして、奥さんにひかれました😅
そんな私ですが、去年の桜の時期は死にかけてて見れずじまいだったんですよね。
久々の桜に誘われて。
久々に桜の舞う中ジョギングしたら、
筋肉痛にプルプル震え。(笑)
今回は私なりの花鳥風月の愛で方と心境をつらつらしようと思います。
①がんになる前
元々、花鳥風月って響きも概念も好きでした。
とは言え、風景をなぞらえて詩を詠んだり、
写真や絵にこだわる程ではなく。
ちょっとした景色を美しいと感じ。
その瞬間を楽しみながら、ジョギングしたり、ドライブするのが好きな程度です。
ただ、今思うと景色なんて見れて当たり前。
ありがたいなんて思った事は無かったなあと思います。
ほとんどの人もそうなんじゃないですかねえ🤔
②がん闘病真っ最中
何回もリンク貼って恐縮ですが…
去年の今頃は抗がん剤治療+スティーブンスジョンソン症候群で、ずっと入院してました。
明確な治療法も分からず死ぬかもしれん状況で。
全身の皮膚が壊死していく中、
唯一見れた窓からの光景はこれだけです。
これしか見れない状況が一カ月。
この頃はねえ、キツかった、うん。
桜が咲き始めた頃も、
もう見れんかもしれんなあとか
不安にかられる毎日。
病院自体は良かったんですが、
この状況には心底戻りたくないです😩
③寛解後に観る桜への気持ちと写真
私よりもっと辛い状況を味わった人も、
世の中には勿論いるでしょう。
でも私にとっては割と地獄な状況を経験してから、花鳥風月を観る目は一変しました。
ただ美しいだけじゃない。
なんてありがたいんだろうと。
あたりまえを享受できる事が幸せだと
心から思える人はこの世に何%いるでしょうか?
キャンサーギフトをありがたいとは正直思えない私ですが、それでもこの心境に至れたのは良かったと思ってます。
そんな訳で、桜が咲くとウキウキします。
コケて以来、サボってたジョギングを再開して、
今激しく筋肉痛です(笑)
私が勝手に尊敬しているsakuさんのマネして、
ジョギング中に撮った写真をご紹介。
〆この世のほとんどは美しい!
ぶっちゃけると、
「あと何回桜を見れるのかな」と
思ってしまう事はどうしてもある。
しゃあない、私も人間ですもん。
意志と思考の方向性が逆転する事だってあります。
口の悪い同僚からは
「殺したって死にそうにない」
と言われるし、それもまた笑って返すんですが。
わたしゃアンデッドか(笑)
でもまあ、アンディやラストサムライの渡辺謙さんのように。
「いいねえ!最高だ!!」って、
桜見ながら豪語できる私の方が
性に合ってるし、そう在りたいと願う。
ガンに限らず、理不尽やら、めんどくさい事、嫌な事くらい生きてりゃいっぱいありますよ?
でもまあ生きていられるから、それらも感じられる訳で。
いいじゃん。
病室から変わらぬ光景しか見れないよりは。
そう考えりゃ、それらの嫌な事もちっちゃい事に思えてきます。
(思えん時もあるけど、あえて👇口に出してます😁)
その境地で周りを見渡せば、
桜に限らず、この世のほとんどが美しいと思えます。
仮にいつか再発しても、なんとかこの境地は維持したいもんですねえ☺️
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