客が喜んで買ってくれるものを売る【カンブリア宮殿:ノジマ回の視聴録】
2月のカンブリア宮殿はノジマの特集、勉強になったので記録。
ノジマの差別化戦略について
ノジマでは他社との差別化として、メーカーから派遣された常駐スタッフは置かず、ノジマの社員が接客をおこなう。
その原点となったのは、ノジマで販売していたオーディオの販売をはじめたときだった。
オーディオメーカーの社長が視察にきたとき、「はりきって売らせていただきます!」と意気込んでいた当時のノジマ社長が言われたのは、
「そんなことはいい、3ヶ月に1台でいいから、本当のファンになってくれる人を増やしてほしい」
と言われたという。
社長はこの時に、ハッとさせられた。
社員に大きな権限を与えている
ノジマでは店長=店舗の社長だととらえて、大きな権限を与えているという。
そこである店舗の例が出される。
店長のアイデアで、比較体験ができる店舗。冷蔵庫、マッサージ、掃除機など、種類をたくさんそろえ、さらに実際にほぼ全ての商品を試せるというもの。
冷蔵庫の販売コーナーでは、実際に9日前の野菜を入れ、鮮度にどのような影響が出るかを試していた。
ノジマ社長の失敗について
社長の若き日の話。
単なる課長の身分だったのに、社長の息子であるという理由だけで独断専行のワンマン経営者みたいな存在になっていた。
ある日、当時の社長である母と弟が結託して野島社長の経営権を奪った。
なぜかというと、あまりにも現野島社長に権力が集中しすぎて、社長にも弟が心地いいものではなかったから。その他、古参の社員も反旗を翻した。
その突然の事例があって、自分が悪かったと思うことがあった。自分の命令でどうにかなってきた部分があった。
その後、自宅に引き篭もった。その後、業績がみるみる悪化。そして、幹部が自宅に呼びに来てくれたことで復帰をはたす。
社長が話していたこと
・数字は結果であり、お客様に喜んで貰えばお客様は戻ってくる
・新店舗のオープン時でも、下手すれば最初の5年は赤字が続くが、それ以降は必ず伸びていく、数年経つと赤字がなくなるのがノジマだという
・失敗した人の考え方として、「マーケットのせい」「環境が悪かった」と他責で考える人と、失敗しても「自分が悪かった」と考える人がいる。
その時に、自責で考える人は、きちんと成長する
視聴して感じたこと
大型の電気屋さんといえば、メーカーのスタッフがたくさんいるなと感じていたが、ノジマではそうではないということが結構衝撃的だった。
番組の中では触れていなかったけど、接客に力を入れることでほかの電気屋さんとの価格競争ともすこし離れたポジションをとれるんだろうなと感じた。
そして、売上よりも本当のファンを作ることを優先する、という考え方は、接客行だけでなく全ての仕事に通じる部分であるはずだ。