負けて終わってたまるか
あと一勝が勝てませんでした。勝てば全国大会の大一番で負けてしまいました。
敗戦から一夜あけた今も失点の残像が頭を過ぎります。もっとこうしておけばよかった、あれがダメだった。そんなもの通用しない。勝負は一瞬で決まります。
GKというポジションは全ての失点に責任を感じますし、受け入れなければいけないと思います。
本当に申し訳ない。チームを勝たせたかった。勝たせることでしかスタッフや仲間から託された使命や想いを果たせなかったと思います。
相手シュート4本で3失点。
これが紛れもなく自分自身の実力です。大事な場面、大事な局面、そこで力を発揮できずチームを救えませんでした。
そんな自分が情けない。不甲斐なさでいっぱいです。
自分の横を抜けてゴールに吸い込まれるシュートを何度も思い出します。
悔しくて仕方ない。
自分の力のなさでチームが負けてしまいました。
これが今の僕の嘘偽りのない感情で、想いです。
今シーズン様々な困難と向き合ってきました。
シーズン立ち上げの無所属期間、長期の離脱を要する怪我、大切な人の身に起きたこと。
辛い時が長かったです。サッカーどころじゃない時もありました。苦しくて、先の見えない暗闇が長く続いて、自分の人生について考えることもありましたし、様々な事から退く覚悟もしました。
別に誰かにわかって欲しい訳じゃありません。理解なんて出来なくて当然です。
苦しかったです。
それでも支えてくれる家族や仲間を含め沢山の人に力を貰い励まされ、前を向いてやってこれました。
サッカー人生はまだまだこれからも続きます。
人から見ればただの一敗かもしれません。ですが、自分にとってはそうではありません。
この一試合に懸けていました。その分受け入れるのは簡単ではありませんが、決して逃げません。
勝者は幾多の敗北の末に立っていると思います。
負けた事のない人間は居ません。勝ったことしかない人間に魅力はありません。偶然の負けもありません。
必ず理由があり、そこに次に進むヒントがあります。
大学サッカーも残り2年と少し。残された時間はそう長くはありません。
選手としてどこまで登り詰める事が出来るのか。僕の挑戦はまだまだ続いていきます。
沢山の方にご来場頂き両スタンドが満席でした。勝利する姿をみせれなかったのは残念ですが、サッカーをする幸せを感じながらプレーできました。
まだまだこれからの人生。
諦めずに、虎視眈々と、闘い続けたいと思います。
この敗北が糧となり、反骨心と成るように。
この日があったからと思えるように。
素直に、ありのままに文言を書き連ねました。
もっと伝えたいことがあります。それはまた機会があれば。
ご精読ありがとうございました。