DJ POLYPICALを唸らせた2022年の漫画たち
またまたこの季節がやってまいりました。極少数から根強い支持をいただいている恒例の漫画ベスト。今年も新人の勢いが凄かった。
タイザン5 - タコピーの原罪
悩みに悩んで今年の大賞はこれだっピ!マジで三日間くらい悩んだんですよ。私の渾身の漫画ベストがタコピーかよって!?今年トップクラスの話題作の一つであったのは間違いありませんし、読み応えもありますが、好き嫌いで言うならもっと好きな漫画はあった。にもかかわらず、これを選ぶほかなかったところがポイントになりますかね。
大瀬戸陸 - 影霧街
新人賞はこちらです。大賞のタコピーもそうだし、今年は新人あるいはキャリア2作目などの準新人、あるいは中堅~ベテランまでエログロ/ホラー/バイオレンスな作風が目立っていたけど、個人的にはこれがとても響いた。打ち切りが無念。次回作に大いに期待します。
吉沢潤一 - アタックシンドローム類
たかたけし - 住みにごり
推しのスペリオールからこちら2作を。去年の暮れ、来年は『住みにごり』の年になると予感を抱き、それはあながち誤りではなかったものの、結果的には『アタックシンドローム類』がすべて持っていきましたね。連載追っていると正直だるい時もある。しかし、暴発した時の勢いは凄まじい。『足利アナーキー』からのファンでした・・・売れて!
まどめクレテック - 生活保護特区を出よ。
堀北カモメ - ゲモノが通す
同じく推しのトーチwebからこちら2作を。どちらも新人。
山岸汰誠 - ナックルナックル
世は未曾有の格闘技ブーム、私が格闘技漫画で一作選ぶなら今はこれ。
松木いっか - 日本三國
お見事。
小骨トモ - 神様お願い
『郊外地獄』とどちらを取るか、あるいは両方入れるか、で悩みました。
三宅乱丈 - fish
ゼロ年代屈指の名作『pet』の続編。リマスター版は個人的にしっくり来なかったし、BL成分はご愛敬なのだけど、視点が切り替わり別作品のように描かれていることもあり落ち着いて向き合える。コミックビーム~IKKIのあのライン、サブカル臭くあまり偏愛を表に出すことはなかったように思いますが、今読み返してみたい感じが結構あります。
惜しくも選外となったエントリー作品は以下
金風呂タロウ『SUBURBAN HELL 郊外地獄』
羽生生純、本兌有、杉ライカ『アラタの獣』
とよ田みのる『これ書いて死ね』
てぃーろんたろん『この子知りませんか?』
トマトスープ『天幕のジャードゥーガル』
佐藤健太郎『不死と罰』
円城寺真己『イリオス』
黒井白『リバイアサン』
むつき潤『ホロウフィッシュ』
井上三太『惨家』(※1巻)
2021年以前の漫画ベストはこちらから
いやー漫画って本当にいいものですね〜
それでは皆様良いお年を!