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6年半にも及ぶレースを完走しました。

こんなに緊張したのは久しぶりです。

実はけさ、僕が6年半にわたり関わってきた『TOKYO応援宣言』が最終回を迎えました。

立ち上げから最後まで完走した制作スタッフは僕だけ。オンエアー後に出演者とスタッフに挨拶をするため、出社することにしたんです。

しかし、テレビ朝日に足を運ぶのは実に1年半ぶり!

これまでの僕はというと、完全リモートワーク。収録などに誘われても、頑なに断ってきました。その結果……。

僕を生で見たことがないという若手が何人も出現。

さらに一部では「せきさんはVTuberなのではないか」と噂になったとか、ならなかったとか言われて。

なんか、出社することが気恥ずかしくなってしまっていたんです。

ということで迎えた今朝。

六本木に降り立った僕は驚きました。

駅ビルにあったはずの書店がなくなっている~!

芋洗坂の風景がガラリと変わっている~!

I am 浦島太郎~!

時の流れを実感したことで、ムネがドキドキしてきました。

いよいよテレビ朝日の通用口へ。センサーに入館証をタッチして、ピッと鳴ったら中に入れるようになっています。しかし、傍らには守衛さんが2人。

なにも悪いことはしていないのに、ドキがムネムネ。

……なるべく平静を装って第一関門を突破しました。

エレベーターに乗り、スポーツ局へと進みます。さあ、ここが第二関門。このドアを開いたとき、どんなリアクションが待っているのだろう。よし、行くぞ!

ガチャ。

……。

……。

……無人。

誰もおらんのかーーーーーい! あの覚悟を返して!

どうも前のスケジュールが押しているようでした。室内のレイアウトが変わっていて、どこに座っていいのかもわかりません。はあ、早く来てー。

待つこと10分ほど。

ドアの音がして、わらわらと人が入ってきました。と同時に「本物だ!」「せきさんがいる!」といった声。

MCの松木安太郎さんに「おお、どうも!」と握手を求められ、ようやくほっとできました。

しかし、このあと想定外の第三関門が立ちはだかるんです。コアメンバーによる挨拶がはじまり……。

「せきさんからも一言お願いします」

マジでか。

その場には20人くらいいましたかねー。僕、こういうスピーチって苦手なんです。まして、こんな大人数の前に立つのは1年半ぶりなわけで。

ムキがドネドネしながら話しましたよ。

僕にとって『TOKYO応援宣言』は、悪く言えば「手がかかる」良く言えば「やりがいがある」仕事でした。スタッフは若手中心で、入れ替わりも激しくてねー。

だからこそ、スピーチした方が口を揃えて言っていた、この言葉がうれしかったです。

「人は入れ替わっても、チーム力は落ちなかった」
「楽しく仕事ができる環境だった」

出演者の皆さんも、声を詰まらせながら番組の終了を惜しんでくれて。

6年半、とても有意義なレースを走らせてもらっていたんだな。

そう思いました。

この『TOKYO応援宣言』に関わった皆さん、おつかれさまでした。そして、本当にありがとうございました。また次のステージで!

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せき|放送作家|オリックス&ジャンプ好き
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