難解な作品に疲れたら、ジャッキー・チェン。
今回の見出し画像、とある映画に出てくる車のミニカーなんですが、見覚えのある方はいらっしゃいますかね?
『スパルタンX』(1984年)に登場するキッチンカーです。
この映画にはジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーの3人が出演。久々に見たのですが、なつかしさ以上におもしろかったです。
「アクションかっこいい!」
「コメディ笑える!」
「ヒロインのローラ・フォルネル美しい!」
そして、何と言ってもストーリーがシンプルなんです!
バルセロナで移動式のファストフード店を営むトーマスとデビッドは、ある日とんでもない美女・シルビアと出会う。彼女はスリで生計を立てていたが、実は伯爵が愛人に産ませたお姫様だった。
遺産相続トラブルに巻き込まれる中、友人で探偵のモビーも参戦。最後は伯爵の弟に拉致されたシルビアを3人で協力して奪還しに行く。
と、まあ、こんな感じ。マジでシンプル。
冒頭から、秒でキャラがわかるのもイイですね。
朝、2人でカンフーのトレーニングを始めるんですけど、先に起きて真面目に打ち込みをするデビッドに対し、だらしなく起きてきて一撃で打ち込みを済ませるトーマス。
今時の歌より、昔の歌の方が覚えやすいというか。そんな感じ。
最近の僕といったら、登場人物に裏の顔があったり、それぞれ思惑が複雑に絡み合ったり、世界観が独特だったり、展開が二転三転したり、そんな漫画とか映像ばかりで。
おもしろかったけど、つかれた。
って状態に陥っていたんですよ。
そんな中で見たこの『スパルタンX』は、脂っこい食事のあとに飲むプーアル茶のように、こってりしていた脳をさわやかにしてくれたんです。
きっと、ジョジョ第5部に登場するメローネもこう言ってくれるでしょう。
「ディ・モールト ディ・モールト(非常に 非常に)良いぞッ!」
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ちなみに『スパルタンX』というと、同名のファミコンソフトを思い出した方もいるかもしれません。僕、持っていました。
実はあれ、映画を題材に制作されたものだったんです。
確かに主人公はトーマスで、さらわれたヒロインの名前はシルビア。しかし、小学生だった僕はその事実に全く気付いていませんでした。
だって、デビッドもモビーもいないし、敵は見覚えのないキャラばかり。なにより……。
舞台がバルセロナではなくて、ブルース・リーの『死亡遊戯』なのよ。
よくまかり通ったな、いろいろ……。
そうそう、最後にもうひとつ関連ネタを。こんな方もいるかもしれませんね。
『スパルタンX』といったら、プロレスラー・三沢光晴さんの入場曲だろうと。
この曲、予告では流れていたんですけど、本編の中では流れていません。日本版のために用意されたからだそうです。
映画を見ても堪能できないので、プロレスファンの方はご注意を。