【祝】16年前、僕は「未知との遭遇」を果たしました。
きょう、6月24日は息子の誕生日です。16歳になりました。
そしてきょう、6月24日は「UFOの日」でもあります。1947年、アメリカで起きたケネス・アーノルド事件をきっかけに「空飛ぶ円盤」という言葉が定着したからです。
そこで今回は、16年前の6月24日に僕が「未知との遭遇」を果たした話を書こうと思います。
――この物語は、我が家にとって初めての出産奮闘記である笑
(↓)BGMとしてお聞きください。
『X-ファイル』の主題歌、B’zの『LOVE PHANTOM』
「生まれるのかも」と妻が口にしたのは、朝のことでした。
僕の第一声は「マジで?」
だって、出産予定日は9日も先だし、痛いのはお腹ではなくて腰だったんです。でも、病院で診てもらった方がいいかということで、検査をしてもらいました。すると……。
「生まれそうだね」と。
僕らは陣痛室に通され、子宮が全開大になるまで待機しているように言われました。
さあ、そこからはカオスの始まりです。
強くなっていく痛みに苦しむ妻。渡されたテニスボールでマッサージをしてみるも、まるで効果はない。
妻は「親指で押して!」と。
そこで、ぐっと押してみると「効かない!」
ぐぐ~っと押してみても「もっと強く!」
ケンシロウが秘孔を突くがごとく押して、ようやくお許しが出ました。しかし、指先の限界を感じて弱めると、怒鳴られました😅
不運にも、この日は病院内で出産ラッシュが起きていたようで、助産師さんがなかなか来てくれませんでした。来ても「まだだね」と一瞬で去っていってしまう。
一体、いつまでこの戦いはつづくのか。終わりが見えない辛さ……。
あの部屋に、僕らは何時間いたんでしょう?
妻が分娩室に連れていかれたのは夕方くらいだったと思います。
その時点での僕は、寝不足&空腹。立ち合い出産は許されなかったので、休憩室で一息つこうと思っていました。
ところが。
「痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!」
妻はクローン病という消化器系の難病と闘っていて、普段から「痛みには強い」と豪語していたんです。それなのに、このフロア中に響く大絶叫。
心配で分娩室の前から動けないィィィィィ😭
そんなこんなで、20時03分。
廊下で待っていた僕にお呼びがかかりました。遂に生まれたんです。
中に入ると、2997gの小さな命を抱っこするように言われました。
さあ、感動の初対面🎊
……しかし。
「あれっ?」と。「なに、この未知との遭遇は?」と。
僕は聞きました。
「あのー、すんません。このナメック星人みたいな頭はなおるものなんでしょうか?」
実は、息子の後頭部が妙に長かったんです。
それこそ『ドラゴンボール』に出てくるナメック星人みたいに(ここからBGMを『CHA-LA HEAD-CHA-LA』に変えてください)。
聞くと、クローン病の影響を考え、なるべくいきまないで出産したとのこと。時間をかけて押し出されてきたので、頭が伸びてしまったと。
質問への答えは「大丈夫ですよー笑」
心の底から安心した瞬間でした😅
その後のカンガルーケア。
あれだけ怒鳴り散らしていた妻は、優しい顔に戻っていました。互いの健闘を称え合い、新しい家族の誕生を祝福。長い長い1日がやっと終わったのです。
あれから、もう16年かと思うと感慨深いですね。こんな形であの日のことを文章にできたこと、うれしく思います。
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先月、娘の誕生日に書いた記事です。
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