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【映画噺】母性 11月23日公開
プライベートで邦画はあまりみないのですが、
「いろんな視点で共感できる作品です。みにきませんか?」
とお誘いいただき、湊かなえさん原作ということでも興味を惹かれ、
2022年11月23日公開の映画「母性」を試写で見てきました。
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戸田恵梨香×永野芽郁×『告白』湊かなえ 愛と憎しみの激情エンタテインメント
一つの事件、母娘二人の語り手。物語は、あなたの証言で完成する。
ちょうど公開1ヶ月くらいのタイミングでしたが、試写も盛況。
結果、「私はどの目線で共感しているのだろう?」と少々混乱しつつも、
116分間、怒ったり、泣いたり、ハラハラしたりとぐいぐい引き込まれて、
あっという間にエンドロールのJUJUさんの歌「花」だったという感じです。
STORY
愛せない母と愛されたい娘の「母性」を巡る衝撃の物語
女子高生が遺体で発見された。その真相は不明。事件はなぜ起きたのか?
普通に見えた日常に、静かに刻み込まれた傷跡。愛せない母と、愛されたい娘。
同じ時・同じ出来事を回想しているはずなのに、ふたりの話は次第に食い違っていく…
母と娘がそれぞれ語るおそるべき「秘密」—2つの告白で事件は180度逆転し、やがて衝撃の結末へ。
母性に狂わされたのは母か?娘か?
感想
映画館の大きなスクリーンでさらにその存在感が増す女優の中の女優たちがずらり共演。主演は戸田恵梨香さん、娘を愛せない母という役です。その母役が大地真央さん。まぁ、もう、本当に上品でお美しい。主人公にとってはこの優しく美しいお母さんの娘であることが第一で、褒めてもらって期待に応えて、と母娘関係はとっても良好。でも自立して親離れ・子離れする前に若くして結婚、出産して自らも娘の母になるところから、この2つの母娘だけではなく、祖母と孫、義理の母…と人間関係が広がり、物語が展開していきます。この娘さん役を永野芽郁さんが熱演。後半の、もうどうしようもなく震える涙には、作品通して一番揺さぶられました。
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そして忘れてはいけないのが高畑淳子さん、嫁いびりをする義母役を大熱演。それはもう、誰もが「高畑淳子ショーやな」と唸るほど、意地悪で憎たらしく思えるんだから、すごい女優さんだなと改めて思いました。
どの目線で、どの役で共感するのか。を意識して見始めたんですが、私個人の話で言うと親になったことがないので、娘を持つ母目線はもう想像の領域。それでも娘の自分、母になった自分を強烈に体感させてくれるのは、原作、役者、作品としての凄さなんだなと思います。
人によっては強烈にえぐられるんじゃないかなとも。
「これが書けたら作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です。」
プロダクションノートより
没頭できた作品でした。劇場でどうぞ。おすすめです。
クレジット
「母性」
11月23日(水・祝)全国ロードショー
出演:戸田恵梨香 永野芽郁 三浦誠己 中村ゆり 山下リオ 高畑淳子 大地真央
原作 : 湊かなえ『母性』(新潮文庫刊)
監督:廣木隆一
脚本:堀泉杏
主題歌:JUJU「花」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
音楽:コトリンゴ
製作:映画「母性」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画
コピーライト:©2022 映画「母性」製作委員会
公式 HP:bosei-movie.jp #映画母性
公式サイト
予告編
2022年11月22日 ※感想以下メンバーシップ限定公開の制限を外しました。
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