難しいことにチャレンジできる子
チャレンジしてますか?
先日、
久しぶりにワークショップを開催しました。
コロナ禍で子供たちを集められず、
約3ヶ月半ぶりのワークショップ。
2月のワークショプでは、
定番メニューになっている
ストリングアート『ネイルイット』を
実施しました。
ストリングアート(String art)とは
板に打ち付けた釘の間に、糸、紐、または針金を巻きつけて、幾何学文様または図案を生み出すアートである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「難しい」を選ぶ子どもたち
まず、
『ネイルイット』で
ストリングアートを創作する方法を
スタッフが説明します。
ワークショップの参加者は
6歳から12歳の子供たち。
時間が限られる中、
いきなりアート作品を作るのは難しいので、
今回は、「ハート」、「星」、「桜」の
3種類のパターンシートを準備しました。
ストリングアートは、
使うクギの本数や作りたい絵柄、
糸のかけやすさによって難易度が変わります。
3種類のパターンの中で、
「桜」は最も難易度の高いパターンでした。
「桜ははじめてだとちょっと難しいかも」と伝えた上で、
子供たちが選ぶパターンは、「桜」。
「難しいのが好き」
「細かい作業が得意」
と「桜」を選ぶ子がたくさんいました。
子供の選択に難易度関係なし
子育てしていると
あるあるなのですが、
特に小さい子供は、
目の前のはじめての事象が
難しいかどうかなんて分かりません。
当然ですよね。
やったことないんだもん。
「難しいからやめな」
大人に言われても
「いや」「やりたい」
って思うのが健全な子供心。
今回のワークショップでも
「桜は難しい」と大人から聞いても、
子供には関係ありません。
やりたいんだから。
「ハート」でもなく
「星」でもなく
「桜」がいいんだから。
「桜」がやりたいのに、
「難しいよ」と言われて
やめちゃうほうが心配です。
失敗するかも・・・
自分にはできないのかも・・・
という不安な気持ちが
本当にやりたいことを邪魔しちゃう。
自己効力感が低い子ほど、
チャレンジしたがらない。
今回のワークショップに参加してくれた子供たちは
失敗のことなんて考えていません。
頼もしいことですね。
きっと、この子たちは失敗したところで、
めげずにチャレンジすることでしょう。
失敗が多いほど、チャレンジングになる
子育てにおいて、
子供には成功体験を積ませるように
言われます。
なんのためか?
たくさんの「できた」を
積み重ねることで、
子供の自信につながります。
ただ、この成功体験
大人のお膳立てのもとに成り立っているものでは
本当の意味での自信につながるとは言えません。
私たち大人は知っていますよね。
社会にでれば、
用意周到に挑んだことでも
予想外に残念な結果で終わることがある。
そんなとき、
あきらめず、また次がんばろうって思えることが
社会を生き抜く上で大事なことです。
また、次がある。
次は成功させてやるって思えるのは、
失敗からの成功体験があるからです。
だから、
子ども時代の「失敗体験」は
「成功体験」と同じくらい重要。
私は、自分の子供たちによく言います。
「いいのいいの、失敗してもいいのよ」
「できないときもあるよ」
「ママだって、失敗するもん」
「別の方法でやってみたらうまくいくかもよ」
などなど・・・
大人は、
お膳立てした成功体験を与えるのではなく、
子供の失敗体験を受け入れ、
次の成功体験へつなげる
それが役目ですね。
和気産業キッズプロジェクトの
ワークショップでは
普段、お家では使わないような
親ならちょっと危ないかも?って感じる道具も
積極的に使ったりします。
子供たちがはじめて使う道具。
安全な使い方がわかれば、
ケガすることも少なく、作業もスムーズに進みます。
ただ、
私たちは
道具を使う経験を積んでもらうだけじゃなく、
難しいことに挑戦できる場
失敗できる場
をこれからもどんどん創っていきたいと思っています。
今回開催しましたワークショップの様子は
Kids-DIYブログ
で詳しくご覧いただけます。
最後までお読みいただき
ありがとうございました!