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ゲーム限界都市(カードゲーム解説)

はじめに

ここでは、デッキ構築型のカードゲームとして販売している「ゲーム限界都市」の内容を紹介します。

2020年 日本最大の政策コンテスト「マニフェスト大賞」にて、「優秀コミュニケーション戦略賞」受賞
2022年11月 第3回全日本ゲーミフィケーションコンペティションにて、「準グランプリ」受賞

発端

現在、日本では18歳で選挙権を持ちます。
社会問題や政策に関心を持つ経験的な接点が少ないまま、選挙の時だけ投票を求めたら、余計に選挙から遠ざかってしまうのではないかと考えました。

少数なのに声が大きくて注目されがちな「意識高い人」とは、無言で距離を置きたくなってしまう、そんな「普通の人」に働きかけたい

真面目な声掛けや情報発信だけでは関心を持てない「普通の人」たちを「対象外としない」、ゲームを利用してアプローチするゲーミフィケーションについて、研究と実践に取り組んできました。


特徴

例えば福祉だったり、防災だったり、特定の分野をモチーフとしたゲームはたくさんあります。

自分の意識している課題を
「誰かと共有したい!共有すれば、きっと分かるはず!」
「知らないから興味を持てないんだ、教えてあげないと!」
という想い。
例えば、
福祉の分野が好きな人にとっては、建設工事の理由よりも誰かを救うことが大切。
文化財の好きな人にとっては、過去の遺産を残して伝えていくことが大事。
交通安全のためには、カーブミラーや信号を増やした方が良い。
などなど。

そうした課題意識を持つ人たちは、新聞を読んだり、ネットニュースを眺めていても、目を引くのは自分の興味のある分野であることは当たり前。

だけど実際の行政は、特定の分野だけに偏ることはできません。そんな現実をカードゲームに反映しています。


プレイヤーは、市長となり市民の幸福を獲得していきます。
だけど最初は財源も少ない。
毎ターン発生する社会問題。
政策は、起こった社会問題に対応しながらも、起こるかもしれない社会問題も考えていかないといけない。
限られた財源で市民の幸福をいかに獲得していくか。

ニュースで扱われやすい政策、見栄えのする政策だけではなく、担当者にならないと知ることのないような、地味だけど重要な政策を可能な限りカードに落とし込んで、リアリティとバランスを調整しています。

新たな社会問題や政策についても、利用者からの声や、カードづくり研修などを踏まえて拡充する予定です。まずは、既存の政策カードを紹介していく連載となります。
ぜひご覧ください。

販売しています。

・政策カード12種の「ゲーム限界都市」
・政策カードを100種用意して、実施地域や企画者の課題認識に沿った
「オリジナル版ゲーム限界都市」とすることができる「ゲーム限界都市づくり」
が販売中です。
ストアページからご覧ください。

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