「シニア(高齢者)ダイバーの事故が増えているんですよ~」 こういう声を聞くと、そのニュアンスが気になってしまう。 単独やセルフと同様、ダイビング事故分析の際にやり玉にあげられがちなのがシニアダイバー。そこには、「他の層と比べてシニアは事故を起こしやすい」というニュアンスが含まれていることがある。 これは、よくない感じがする。 ■なんで、高齢者ダイバーの事故が増えているの? 海保を始めとするダイビング事故データは、分母がわからない以上、事故数、具体例ならではの活用法を
単独潜水についてツイートしたら、いくつか意見や質問をいただいたが、何やら噛み合わない。たぶん、事故リスクと法的リスクが混同しているからだと思われるので、分けて考えつつ、整理してみる。 前提として、単独潜水のリスクは、事故リスクより法的リスクにあるという認識が必要だと思う。 ■単独潜水の事故リスク まず問題なのは、ダイビング事故分析の多くが、絶対値をもとにしたゼロリスク論ということ。具体例をもとに“たられば”で“ここが問題で、こうすれば防げたのに!”ってやつ。 これ