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『福祉施設における虐待について思う事』
福祉の常識は社会の常識とは、ズレている事があると感じるお布団こもりです。
私は福祉施設において支援員として勤務をしている。
そんな事もあり、福祉関連のニュースについては目を通す事が多い。
そんな中で一つ疑問に思う事がある。
それは「虐待についての対応」が社会常識とは大きなズレがあるという事だ。
昨今、福祉施設における虐待についてのニュースが悲しい事に流れる事が多くある。
虐待とは、一般的に5種類に分類されており、身体的・心理・性的・経済的・ネグレクトと分けられている。
虐待件数として最も多くあるのが、身体的虐待となっている。
先にも記載した通り、この5種類に分類されている虐待における福祉施設の対応がシステム自体、社会の常識から大きなズレがあると感じている。
例えば施設内で虐待行為が発覚した場合、通報しなければならないという義務がある。
何処に通報しなければならないとなっていると思いますか?
社会常識では道端で暴力を受けている人を見かけたら、警察へ通報すると即座に考えると思う。
しかし福祉施設の通報する場所は違っている。
それは「市町村」への通報義務となっているのだ。
この事について私は昔から疑問に思っている。
道端での暴力行為は警察への通報なのに、何故施設内だと市町村への通報なのだろうか。
さらに通報後の流れについてもおかしな事があり、市町村の職員によって、支援者、被虐待者、その他関係者への聞き取りが行われ、悪質なケースで無い場合は警察への通報すら行われず、施設側が改善書等の提出で終わってしまう事も多々ある。
市町村、都道府県が主催している虐待が何故起きるのか?虐待をしない職員を育てるにはどうすれば?的な研修は多く行われている。
そういった研修が大事である事は重々承知している。
しかし、そもそもの福祉における「虐待」についての立ち位置が「犯罪行為」と結びついていないという事が虐待行為が起きてしまう要因ではないかと私は考えている。
身体的虐待は道端で暴力行為をする事と何の違いがあるのだろうか?
他の虐待も同様に、警察を通さずに解決しようというのは何故なのか?
虐待についても警察への通報、介入とした方が虐待行為の抑止力に繋がるのではないかと考える。
虐待が何故起こるのかを考える事も重要ではあるが、福祉施設における「虐待」の立ち位置を「犯罪行為」としていくといった、根本的なところを変えていく事も重要であると私は考える。