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632 変わる共通テスト、変わらない斎藤知事「記者会見せず」

はじめに

今日は、朝から共通テストが行われあわただしい一日を過ごしました。大学受験を控えている学生にとっては緊張の中での1日目だったと思います。そして明日は疲労の中での2日目となります。
今日の教育コラムは、共通テストの話題も少しふれながら30年目の追悼式典等を終えた斎藤元彦兵庫県知事について少しお話してみたいと思います。

共通テスト

今年は、大学共通テストに約49万5000人が出願しました。650以上の会場で全国一斉に行われるわけですが、今回の試験からは現在の学習指導要領の基で学んできた新課程組の受験となります。
問題の質も内容もどのような変容があるのか注目されるところではあります。旧指導要領の内容では、6教科30科目でしたが、新課程では7教科21科目に再編されています。「情報Ⅰ」や「歴史総合、日本史探究」といった科目などが新しい科目として導入されています。また、思考力を問う問題も傾向としては増えていることでしょう。
本日、18日は「地理歴史」「公民」「国語」「外国語」の実施となりました。個人的な注目は、地理歴史の「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」といった新設された科目がどのように問題に影響しているかです。また、国語においてもでは現代文の大問が前回までの2問から3問に増え、試験時間も10分延びて90分になっています。今回から、法律や報道といった実用的な文章も題材となる可能性があるため、こちらも注目です。

明日、2日目は理科、数学、情報となります。やはり新設科目の「情報Ⅰ」はどのような問題が出るか注目です。兵庫県知事選挙などの話題でもSNSの活用やインターネットを活用した選挙が注目されていますが、デジタル化社会の到来を見据え、論理的なデータ分析力やプログラミングを通じた考察力などを測る問題が出るのではないかと思われます。

記者会見せず

さて、話は斎藤知事の話題です。神戸空港で両陛下をお見送り後に通常予定されている記者会見がありませんでした。
各日程の終了後に記者会見をすることは多くの県民や国民が今回の追悼式典はじめ、両陛下のアテンドがどうであったのかを知る大切な機会です。
今年は震災から30年という節目の年ですから、なおのこと多くの関心が集まっています。日頃の記者会見とは違い、追悼の式典の話や式辞に込めた思いなど多くの言葉を県民に対して発するいい機会となるはずです。
彼は、最近の記者会見では同じ言葉を繰り返し、本質的な説明責任を果たさずに何かを避けるようにしています。これは、3月以来の厳しい追及が続く中で彼が対応しきれなくなっているのか、それとも思考停止状態になっているのかわかりませんが、普通ではない状態だと言えます。
必要な記者会見が、自身への追及を理由に行われないようなことが無いように願うばかりです。

共通テストも時代の変化と共に求められる力は違ってきています。ただ暗記している、ただ正確に再現するだけでは十分な結果を残すことができません。思考力や判断力を有する様な問題が大変多くなっています。変わったのはそうしたテストの中身だけではなく、入学試験の在り方も変わってきています。この時期ですと、大学入試を考えている高校生の半数は指定校推薦や総合型選抜などで合格を手にしているような状況かと思います。
一般で受験する生徒は、ここからが勝負ですが、その数も全体の半数くらいでしょうか。指定校や総合型選抜では選択できないような第1志望の大学に入学を希望している生徒は、一般入試を選択することになります。私立大学の7割が定員割れをしている時代に今後は国立私立問わず、総合型選抜的な入試の枠も広がっていきます。

この流れは、ある意味、人間の内面性に目を向けた流れであり、既存の学力観からの打破です。偏差値至上主義は実質崩壊しつつあるとも言えます。しかし、受験生やその家族の心境としては偏差値を念頭に置いた学校選択というものは以前重要な視点となっています。
大学全入時代に生き残る学校はどのような学校なのでしょうか。そして、その学校に入試とはどのようなものなのでしょうか。私は、青臭いようですが誠実さが最後は勝負の分かれ道になるように考えています。

阪神・淡路大震災30年追悼式典を踏まえて、斎藤知事が両陛下をお見送りした後に記者会見をしなかったことは、はたして当然なのか、異例なのか皆さんはどのように考えるでしょうか。私は、異例だと感じてしまいます。その理由はできたはずの行為が全く別の要因で阻害されている可能性があるからです。情報漏洩問題、公選法違反の疑い、公益通報者保護法違反の疑いなどなど彼が記者会見をするとなると、政務の質問で埋め尽くされます。本来は、公務の質問を通して、県民の知る権利にこたえていく時間が大切なわけです。彼の生み出し続けている兵庫県政の混乱は、ついに必要な公務の質問に限定されるような今回の記者会見ですら、政務の質問を恐れて実施しないような事態にまで及んできたように思えています。
週明けからどのような捜査情報が出てくるのか、関心が高まります。

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