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年を重ねるほど、心と身体はつながっている。
年を重ねるほど、心と身体はつながっているという。
確かに、多少身体の調子が悪くても無茶ができて、メンタル的にも踏ん張りがきいたのは、20代まで。
それ以降は、少しでも体調がすぐれないと、メンタルがやられて、踏ん張りがきかなくなった。
40代、50代ともなると、腰痛に見舞われるときに受けるメンタルのダメージを経験したりする。
私は、一度畑で尻もちをつき、人生初めてのぎっくり腰になってからというもの、一年に何回かは、腰部の同じ場所が痛む。
1週間ほどで痛みは和らぐが、痛さと共存しながらの生活はメンタル的にやられる。
気分は落ち込み、人に優しくできない。
だから、年中腰痛と共存している夫の痛さも、少し理解できるようになった。
機嫌が悪い時は、たいてい腰痛がひどいタイミングだ。
今回、私は「膝痛」の真っ最中。
2週間ほど前に、膝の関節がこわばり、2,3日すると、今度は痛みに変わった。
「膝痛」を経験するのは、初めてというわけではなかったが、今回ほど痛みがひどいのは初めて。
にもかかわらず、最初は、何の手立てもしなかった。
見かねた夫が、義姉が置いていった「コンドロイチン」を勧めてきたが、乗り気ではなかった。
膝が痛いという義姉が自分のために買ったものだが、整体に通うようになって、サプリの使用を止められ、腰痛がひどい夫のために持ってきてくれたものだが、義姉は私よりひと回り上。
夫も義姉も60代。私は50代。
「いまから、関節を成形するサプリに手を出すなんて、早くない?」が、私の見立てだった。
これから、60代、70代と生きていくのに、どうしろっていうの?
今からサプリに頼っていたら・・・。
どうしても素直に、夫の提案に乗れなかった私が、「膝のこわばり」を感じ始め、数日たった頃、サプリに手を出そうと、心変わりしたのには理由がある。
そう、私はいま年齢的にいうと、更年期真っただ中。
女性は閉経の関係で、女性ホルモンが減っていくため、関節を形成する成分がもろくなるという。その関係で、関節にこわばりがでたり、関節痛に見舞われるという。
そう、女性の身体はいそがしい。
思春期に生理がはじまり、閉経までに幾度も月経を繰り返し、閉経へと至る。
また、妊娠出産ともなると、人ひとりを身体の中に宿すのだから、ホルモンのバランスや、心身の変化があって当たり前なのだ。
私は、二十代に妊娠出産を経験したが、そこを甘く見過ぎて失敗した。
母親学級なんかで、情報は得ていたのにね。
そう、今の私だって、四十代から更年期の始まりを察知し手立てをするも、白髪がチラホラと見え始めたり、ホットフラッシュだとか、寝つきが悪かったり眠りが浅いことなど、更年期に見られる症状が思い当たる。
私の身体の中で、何もないということはない。
当たり前のように、静かに老化が始まっている。
やっぱし、「コンドロイチン」飲むわ。
その日から、適量を服用することにした。
「膝のこわばり」は、やがて「膝痛」に変わった。
ショックは計り知れなかった。
膝を引きずりながら、びっこを引きながら、畑へあと何年通うことができるのだろう。
もうダメなんじゃないか・・・。
夫に続き、私まで畑に行けないとなると・・・。
私の老後は・・・。
一瞬(いや、一日くらい)、いろんなことが脳裏を駆け巡った。
そんな中、雨の日の間をぬっての、山椒採りが始まった。
不思議と、山椒採りの仕事を億劫にはならなかった。
足の曲げ伸ばしの時と、歩行時に少し痛む程度で、常々痛いわけでもないし、山椒採りは、農作業としては軽作業のうちに入る。
それに、私は決めた。
自分の通院に加え、義母の通院、私の持病の定期健診の送り迎えをしている夫にこれ以上の負荷はかけられない。
自分が今できることをしよう。
前向きに気持ちを切り替えたせいか、仕事も前向きに取り組めた。
ネットで情報を集めると、膝痛は関節だけの問題ではなく、筋肉の問題も抱えていることがあると分かった。
家でできる、マッサージやストレッチ、膝痛を防ぐための筋トレも分かった。
とりあえず、空いている時間を見つけては取り組むことにした。
幸い、梅雨に入り、休みの日もあって、身体が休まる日もある。
もしかして、ひざの関節がこわばっていたときに、ひじの関節も少々こわばっていたのは、薬剤散布で、畑で斜面畑を踏ん張りながら、ノズルを構えていたからかもしれない。
斜面畑は踏ん張るときに筋肉を使うし、薬剤が噴射される勢いでノズルを構える腕の筋肉も使う。
普段は、朝いちばんで手指のこわばりが現れることもある。
いずれにせよ、何かしら老化のサインとして、今までにない症状が出たと考えてよいのかもしれない。
身体の内なる声に耳を傾け、自分で対策を施し、自分の機嫌は自分でとろうと決めた。
ネット情報は、真偽を見極めなければならないけど、いくつか情報を集めると、共通して多く書かれていることは信じてよいと考え、つべこべ言わずに信じて出来ることをする。
何もしないことが一番悪い。
心身の状態が悪い人がすべきこととして、日光に当たりましょう。運動を取り入れましょう。お風呂に長く浸かって血流をよくしましょう。だなんてことは、よく言われることだが、取り組むことなしに言い訳ばかりをしていると、何も進まないのと同じだから、私は出来ることをする。
そう決めた。
義父の置き土産の、かなりいい値のする、通称「電気椅子」にも時間の空いたときに座ってみよう。
そう決めた。
そうやって健康を追求し続けることが、私にとっての「幸せの象徴」かもしれない。
心身の状態がよいと、限りなく幸せを感じるし、ポジティブに物事を捉えたり考えたりでき、周囲にも優しくできる。
ダレも、私の膝の世話をしてくれるわけでなし、膝痛予防のために鍛えるべき筋肉を増やしてくれるわけでもない。
世の中には、大病を患っているにもかかわらず、病気と向き合い、一歩また一歩と進んでいらっしゃる方もたくさんいる。「note」界でもいらっしゃることを知った。
そのことを思えば、「膝痛」なんて、何てことがない。
ただ、1カ月たっても治らなかったら病院へ連れて行ってもらうことは、夫に約束を取り付けた。
生涯現役で畑で働くという夢を叶えるために、私が出来ることのひとつだ。
これから、年を重ねるごとに、身体はますます老化していき、変調をきたしたり、病を患うこともあるのかもしれないが、今回の心意気はその時に備えるための良い機会になったかもしれない。
多少の不安は残るが、今自分が出来ることを前向きに取り組んでいこう。
「女性は、更年期に女性ホルモンが減るせいで、コラーゲンが減少するらしいよ」と私が言ったのを受けて、夫は「グルコサミン&コンドロイチン&コラーゲン」の三本が揃った強力なサプリを買ってきてくれた。
「えっ?今飲んでるやつ、もったいないやん。それ、飲みきってから、今回買ってきてくれたのん飲むよ」
「かまへん。かまへん。それ、俺、消費するから」(やけに優しい)
「どの手袋も同じやん」と言い切っていたのに、山椒(の油)にかぶれないようにと、私が希望した耐油性の作業手袋も、「膝のサポーター」も買ってきてくれた💕
ここで、妻が畑に行けないとなると、オレが困る・・・だなんてことは・・・。
私は、夫が買ってきてくれた、かぶれない作業手袋と「膝のサポーター」で準備万端にして、山椒採りに挑んでる。
「私、いま、膝痛くて、山椒運べやんねん。」
そう言って、アルバイトの人にしれっとコンテナを運ぶのをお願いする。
今までだったら、何でもかんでも自分でやってたけどね。
「オイ!お前、早く、お嫁さん貰って、母ちゃん楽させたれよ」
年長のアルバイトのおじいさんが、痛々しい私を見て、息子に言う。
息子は怪訝な表情で、それでも笑うしかなかったみたいだけど、自分が出来ることはやってみる!
それに限る。
よう、おっちゃん、言うたってくれた!😆