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論文や教科書はいつから動き出すのか

多くの学問分野において「時間」と「空間」の概念は理論なり分析の中に取り込まれている。しかしながら、ジャーナルやその他学術論文ひいては学校の教科書も、依然として「動き出さない」(少なくとも社会科学系は)

2020年になっても論文が動かない

数ヶ月前に卒論を書くにあたり、論文の挿入した自分の時系列系のグラフが、紙の上で動いてくれないことに対し、読者が時系列に沿った変化を適切に認識し得ないのではないかという何とも言えない不甲斐なさや不安感を覚えた。

学術論文は静止紙やPDFで発行されている為、時系列の変化を示す場合には、いくつかのグラフに分けて、挿入する必要がある。空間においても同様で、例えば、経済学においてそれぞれの国、地域、世界と対象の空間をズームイン、ズームアウトしながら述べたい場合も「レンズ」のように連続した視覚情報(グラフ)を提供することはできず、別個にグラフを挿入する必要がある。

単にこれまで静止のpdfで論文は発行され流通していたのだから今更何を言っているのだと言えばそれまでなのだが…

なぜ論文に動いて欲しいのか

インタラクティブな二方向の論文が合ったならばそれはそれで楽しく読めると思う。

それは動画は学会「プレゼンテーション」だけで充分ではないのかと言われればそうなのだが、多くの人がオンラインで論文を閲覧する時代になったからこそ、もっとわくわくする読み方をしたい。なんなら3Dメガネをかけて論文読みたい。

動きつつある論文

経済学や金融分野に関していうならば、最近米国の中枢組織の経済分析において ”Gapminder” が結構使われつつある気がする。

例えば、この静止したグラフと時系列に合わせて徐々に変化を見られる(下のURL)インタラクティブグラフから感じられる経済の「ダイナミック」さはかなり違うと思う。

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https://bit.ly/2xBjXal (時間軸に沿って動くインタラクティブグラフ)

ばっくばっくに動く修論つくりたい…

義務教育においても、文字と動かない図表だけで理解するの苦労したから、小中学校の教科書も早く動き出さないかな…教科書とアクティブラーニングなんていって(身勝手)

(参照動画)





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