“ファスト教養”に頼りすぎるのは危険。20代が仕事で成長するために大切にしてほしいこと
はじめまして。仕事終わりにお酒を飲みながらYouTubeを見るのが日々の小さな楽しみとなっているDirect typeなかの人、Mです。酒とYouTubeにどっぷり浸かっている私ですが、たまたま見たYouTubeのおすすめ動画が仕事やキャリアに関して非常にためになりましたので、そのことについてお話ししたいと思います。
「ファスト教養」の便利さと危うさ
「○○を3分で要約」「××の切り抜きチャンネル」といった解説動画や、SNSで流れる豆知識、ChatGPTのような生成AIサービスは、知りたい情報を瞬時に手に入れることができるので非常に便利です。私も仕事・プライベートを問わずよく活用しています。こうした効率よく得られる知識は「ファスト教養」と呼ばれ、タイムパフォーマンス(タイパ)重視の時代に広く受け入れられています。
しかし、サブカル全般に詳しい「オタキング」こと岡田斗司夫さんは、ファスト教養に依存しすぎることの危険性を指摘しています。岡田さんによれば、こうした情報の消費に頼りすぎると、「考えるプロセス」が失われ、知識が浅く定着し、応用力を欠く恐れがあるといいます。
岡田斗司夫さんが唱える”ファスト教養”が抱える危険性
岡田さんは、手軽に瞬時に得られる「ファスト教養」に依存しすぎると「考えるプロセス」が失われる危険性を指摘しています。特に、手に入れた答えの背景や根拠を考えないまま受け入れてしまうと、似たような問題が発生した際に応用が利かなくなると言います。また、知識の定着も浅くなり、自分のスキルや経験に結びつけることが難しくなる。つまり、情報をただ消費するだけでは、長期的に見て「自分の力」にはなりにくいというわけです。
今日は、岡田斗司夫さんが警鐘を鳴らした「ファスト教養」に対する動画をテーマに、過去の自分を振り返りつつ、「仕事を通した成長のために大切だと思うこと」をお伝えしたいと思います。※これから社会人になろうとしている人や社会人1年目~3年目くらいの方が特にためになるかなと思います。
”ファスト教養”ばかりに触れた結果、仕事でうまくいかなかった話
私はDirect typeのWebディレクターとして業務に携わっており、HTMLを扱う機会があります。テンプレートをベースに一部を修正する程度の作業が多いのですが、この作業をChatGPTに任せることで効率を図っていました。軽微な修正であれば問題なく進められていたのですが、あるとき、テンプレートにはない新しい構成に改修しようとした際、意図した描画ができずに苦戦しました。
問題の根本は、テンプレートの構成や仕組みを十分に理解していなかったことにありました。もし構造を深く理解していれば、ChatGPTへの指示内容を的確に作成できたはずです。ツールの便利さに頼りすぎた結果、「なぜその修正が必要なのか」を考えるプロセスを失っていたのです。この経験から、便利なツールだけに依存せず、自らの理解を深める重要性を痛感しました。
大事なのは「プロセスを考える力」
そこで今、私が意識しているのは「考える力」を鍛えることです。仕事で成果を出している人たちを見ると、共通して「プロセス」を大切にしています。例えば、エンジニアであれば、エラーが発生したときに単に解決方法を検索して終わるのではなく、「なぜこのエラーが起きたのか?」「どの部分に原因があるのか?」を深掘りし、再発防止や効率化のための改善策を考えています。こうしたプロセスの積み重ねが、トラブルシューティングだけでなく、新しい技術への対応力や開発の質の向上につながるのです。
また、考える力を持つことで、ただタスクをこなすだけのエンジニアではなく、「問題解決のリーダー」や「チームの信頼を得られる存在」になれます。例えば、プロジェクトの仕様変更が発生した際にも、背景を理解し、最適な方法を提案できるエンジニアは、チームやクライアントからの評価も自然と高くなります。
皆さんにも、ファスト教養に頼るだけでなく、「なぜそうなのか?」を考える習慣を持ってほしいと思います。それが、これからのキャリアを築くうえで、大きな力となるはずです。私もまだまだ成長中ですが、一緒に「考える力」を磨いていきましょう!
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今回「考える力」についてお話ししましたが、本イベントではエンジニアのキャリアにフォーカスした祭典として、キャリアを通じた「考える力」に触れられる講演もあるかもしれません!ご来場の際は、ぜひDirect typeのブースにお立ち寄りください。
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